2月3日の節分といえば、豆まきだったが、最近では恵方巻きを食べるという風習も定着しつつある。風水建築デザイナーの直居由美里さんが、風水の観点から節分を解説する。
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一般には元日が新年のスタートとされていますが、九星気学や四柱推命などの東洋占術では、年が変わるのは立春です。
立春は二十四節気の一つで、春分の日や秋分の日と同じように、年によって日付が異なります。だいたい2月4日ですが、年によっては3日になることも。今年の立春は2月4日です。
新暦が採用される前は、立春がお正月でした。前日は節分。節分とは、季節を分ける日のことで、立春、立夏、立秋、立冬の前日であり、もともとは年に4回ありました。お正月の前の区切りが最も重要なので、2月3日が節分の代表となったのです。
節分といえば最近は恵方巻きがブームですが、今年の恵方は東北東。これは十二支ではなく甲乙丙丁…の十干で決まります。2014年は甲午(きのえうま)の年ですから、甲の年は東北東が歳徳神のいらっしゃる恵方となるのです。恵方巻きは無言でかぶりつくとされていますが、今年一年でかなえたい目標をイメージして、厳粛な気持ちになりましょう。
節分は東洋の新年を迎える前の大晦日のようなものですから、12月中の大掃除で手の届かなかった場所をきれいにしましょう。九星気学では、四緑木星が帝王の座である年盤の中央に入る年になりますから、四緑木星の司る南東を中心に掃除しましょう。
また、四緑木星は木行であり、寅の月も木行。木を育てるには、清らかな水が必要です。
トイレ、浴室、洗面所、キッチンのシンクなど水まわりを今一度、徹底的にきれいにしてください。排水口のゴミを取り除き、スムーズに水が流れるようにすると、金運の巡りもよくなります。
樹木のエネルギーを室内に取り入れるのも吉。観葉植物を飾ったり、家具を買い替えるのなら木製のものを。
紙は木からできるので、照明のシェードを紙製にするのもいいでしょう。また、新聞やチラシ、段ボール箱などの紙類は、知らず知らずのうちにたまってしまうもの。置き場所を決めて収納し、自治体の区分に従って、こまめに処分しましょう。
※女性セブン2014年2月6日号