国内

摘発された悪質脱税 通帳を蛍光灯に隠すなど古典的手法多い

 アベノミクスで賃上げムードに沸くのは大企業ばかり。庶民は消費税アップやら電気料金の値上げやらと、一向に春が見えないこの季節。今年もほとんどのサラリーマンに関係ない、確定申告がやってきた。

 そしてこの時期、源泉徴収でガラス張りの我々にとって許しがたいのが、毎年公表されるこうしたニュース。脱税である。

 平成に入り、国税局が摘発した悪質脱税の一例を見ると、「タンス預金」ならぬ、タンスの隠し引き出しに現金2300万円の札束、自宅庭の植え込みの下から時価1億7000万円相当の金塊……。他にも、本棚の書籍ケースに18億円相当の割引債券や国債を隠していたり、預金5000万円が入った預金通帳を天井の蛍光灯に隠すなど、様々なケースが。しかし、この手の手法、電子マネー時代に古典的と思えなくもないが……。

「人間の心理でしょう」と話すのは「マルサ」こと国税局査察部の内偵調査部門に17年勤務した上田二郎氏。

「苦労して貯めた金の不安は尽きないものです。美術品と一緒で、眺められる場所に置きたいのでしょう。電子取引は記録が残るが、現金は足がつきにくい。盗難や火災に強い地中や地下金庫も定番だったりします」

 では「マルサ」はなぜ、場所まで特定できるのだろうか。

「地中のどこかまでは分かりませんよ(笑い)。こちらも1年近く張り込みや尾行をし、脱税資産がいくらでどう所有しているのかを把握しています。ほとんどは理詰めによって白状させるのです」(同前)

 昨年度に摘発した件数は191件、脱税総額は205億円。摘発額は減ってきているというが、そのうちの一人が、賃上げを渋る自分の会社の社長だったら……。許せない。

※週刊ポスト2014年3月7日号

関連キーワード

トピックス

中山美穂さんが亡くなってから1周忌が経とうとしている
《逝去から1年…いまだに叶わない墓参り》中山美穂さんが苦手にしていた意外な仕事「収録後に泣いて落ち込んでいました…」元事務所社長が明かした素顔
NEWSポストセブン
決定戦で横綱を下した安青錦(写真/JMPA)
【最速大関・安青錦の素顔】ウクライナを離れて3年、なぜ強くなれたのか? 来日に尽力した恩人は「日本人的でシャイなところがあって、真面目で相撲が大好き」、周囲へ感謝を忘れない心構え
週刊ポスト
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)(Instagramより)
《俺のカラダにサインして!》お騒がせ金髪美女インフルエンサー(26)のバスが若い男性グループから襲撃被害、本人不在でも“警備員追加”の大混乱に
NEWSポストセブン
主演映画『TOKYOタクシー』が公開中の木村拓哉
《映画『TOKYOタクシー』も話題》“キムタク”という矜持とともにさらなる高みを目指して歩み続ける木村拓哉が見せた“進化する大人”の姿
女性セブン
北川景子
《子どもを寝かせてから高いお菓子も》北川景子、子育てエピソードに広がる共感、失敗談も隠さずオープンに “39歳のママ女優たち”が支持を集める理由 
NEWSポストセブン
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏の人気座談会(撮影/山崎力夫)
【江本孟紀・中畑清・達川光男座談会1】阪神・日本シリーズ敗退の原因を分析 「2戦目の先発起用が勝敗を分けた」 中畑氏は絶不調だった大山悠輔に厳しい一言
週刊ポスト
CM露出ランキングで初の1位に輝いた今田美桜(時事通信フォト)
《企業の資料を読み込んで現場に…》今田美桜が綾瀬はるかを抑えて2025年「CM露出タレントランキング」1位に輝いた理由
NEWSポストセブン
亡くなったテスタドさん。現場には花が手向けられていた(本人SNSより)
《足立区11人死傷》「2~3年前にSUVでブロック塀に衝突」証言も…容疑者はなぜ免許を持っていた? 弁護士が解説する「『運転できる能力』と『刑事責任能力』は別物」
NEWSポストセブン
アスレジャー姿で飛行機に乗る際に咎められたそう(サラ・ブレイク・チークさんのXより)
《大きな胸でアスレジャーは禁止なの?》モデルも苦言…飛行機内での“不適切な服装”めぐり物議、米・運輸長官がドレスコードに注意喚起「パジャマの着用はやめないか」
NEWSポストセブン
(左から)小林夢果、川崎春花、阿部未悠(時事通信フォト)
《トリプルボギー不倫の余波》女子ゴルフ「シード権」の顔ぶれが激変も川崎春花がシード落ち…ベテランプロは「この1年は禊ということになるのでしょう」
NEWSポストセブン
吉野家が異物混入を認め謝罪した(時事通信、右は吉野家提供)
《吉野家で異物混入》黄ばんだ“謎の白い物体”が湯呑みに付着、店員からは「湯呑みを取り上げられて…」運営元は事実を認めて「現物残っておらず原因特定に至らない」「衛生管理の徹底を実施する」と回答
NEWSポストセブン
「アスレジャー」の服装でディズニーワールドを訪れた女性が物議に(時事通信フォト、TikTokより)
《米・ディズニーではトラブルに》公共の場で“タイトなレギンス”を普段使いする女性に賛否…“なぜ局部の形が丸見えな服を着るのか” 米セレブを中心にトレンド化する「アスレジャー」とは
NEWSポストセブン