芸能

林葉直子 母に生活保護勧められ「それだけは嫌」と書籍執筆

「ここまで来ちゃうと、もう治る見込みはないですね。まぁ、人間、死ぬときは死にますから」

 そう語るのは、元女流棋士の林葉直子(46才)。『婦人公論』(3月7日号)で末期の肝硬変であることを告白し、同時に半生を振り返る著書『遺言』(中央公論新社)を出版した彼女が、死と向き合う日々を電話で女性セブンに語ってくれた。

 12才でプロ棋士となった林葉は“将棋界の聖子ちゃん”として脚光を浴びる一方、私生活は奔放で、1994年に失踪騒動を起こし、翌年にヘアヌード写真集を出版。1998年には先輩棋士である中原誠十六世名人(66才)と泥沼不倫劇を演じ、“スキャンダル女王”としてメディアを賑わし続けた。そしてこの不倫騒動が今、彼女を死の淵に立たせている。

「もともと酒好きだったけど、不倫してから、バーボンのボトルを大量に飲むようになったんです。1日1本飲めば、楽に死ねるんじゃないかなって思って…」(林葉、以下「」内同)

 昼間から酒だけを飲む生活になり、一時、体重が38kgまで激減した林葉は以降、表舞台から姿を消した。

「私、あの頃は肝機能数値の『γ-GTP』が1200を超えてたんです(成人女性の正常値は10~30)。でも全然つらくなかった。その状態で普通に六本木でインド料理店やってましたから」

 常人の数倍は肝臓が強かったという林葉だが、2006年、決定的に体調を崩し、病院にかからなければいけない事態がやってくる。

「当時、父親が遺した借金が原因で私自身が自己破産して、1億2000万円の自宅を差し押さえられちゃったんです。お金がなくて、塩分の多いコンビニ弁当ばっかし食べて、しかもお酒はやめられないでしょう。

 そのうち、腹水でお腹が妊婦みたいにパンパンに膨らんできちゃった。さすがにこれはマズイって、福岡のお母さんに“お腹出てきたんだけど”って言ったら、慌てて東京まで来てくれて。それで病院連れて行かれて、そのまま入院」

 都内の病院に2回入院した後、林葉は地元の福岡に帰ることになる。結果、症状はますます悪化した。

「だって、九州にいたら焼き鳥はおいしいし、お酒はすすむし、シメはラーメン行っちゃうでしょ。お医者さんからは、“おへそが出てきたらもうダメですからね”って言われてたんだけど、今私のおへそ、バッチリ飛び出してきてます(笑い)。最近は肝硬変特有のこむら返りがすごくて、その痛みで夜も眠れません。痛みを止めるために足に薬を塗ると、今度は皮膚が剥げてきて、まぁひどい状態です」

 そんな末期状態を見た母親からは、生活保護の受給を勧められたという。

「でもね、それだけは受けたくなかったんです。頑張れるところまで頑張って、それでダメならしょうがないけど。まずはやれることやろうって、それで本を書いたんです」

 そうして、最後の気力を振り絞って上梓したのが、前出の『遺言』だった。

※女性セブン2014年3月13日号

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