芸能

X-JAPANのYOSHIKI 1999年に皇后さまの耳の良さに驚いた

 かつて“参議院のドン”と呼ばれた村上正邦・元自民党参議院議員会長は、1999年11月の今上天皇の御在位10年の祝賀行事に、X-JAPANのYOSHIKIを抜擢した。その後開かれた皇居でのお茶会では、美智子皇后がYOSHIKIの演奏について言及したという。村上氏の新刊『だから政治家は嫌われる』(小学館刊)では、当時の様子をこう振り返っている。

 * * *
 和気藹々で、皇后陛下ともいろんなお話をしたんだけど、そのときに御在位10年のYOSHIKIさんの演奏に触れられてね、「あれはちょっとキーが重かったですね」って、こう言われたんだよ。キーが重かったって。

 どういう意味かわからなかったんだけど、「どういう意味ですか?」って聞けないじゃない。だから、「ああ、そうですか」って。私だけじゃなくて、みんな意味がわからなかったけど、「そうですか」って。

 そのあとね、YOSHIKIさんとお母様と一緒に食事をする機会があったんだ。慰労会のような感じで、神宮前の日本食の料理屋で。

 そのときに聞いたんだ。「いやあ、皇后様が、キーが重いと言われたけども、YOSHIKIさん、どういう意味?」って。そしたら、YOSHIKIさんが、「そうですか」ってハッとした顔をしたんだ。そこで私は初めて知ったんだ。なんで園遊会にお母様をお連れしたいと言ってたのか。

 YOSHIKIさんは「私は日ごろから使い慣れてるピアノを持って行こうと思って、用意していたんですが、母から電話がかかってきまして」と。お母様は九州の門司なんだよね。

「門司からロスへ電話がかかってきて、両陛下のためにピアノを弾くならば、そういう古いピアノでは失礼です。だから、私が新しいピアノを買い求めておくから、どこへ送ればいいかと聞かれて、それで、実はあのときに初めて弾いたピアノなんです」

 新しいピアノで、しかも当日は朝から雨で、湿気も多かった。「だから、ピアノのキーが重く感じられたのでしょうね」と。

 いや、ホント、皇后陛下の耳はすごいですよ。YOSHIKIさんも驚いて、「ああ、皇后様はそこまでお気づきでしたか」って。

※村上正邦/著『だから政治家は嫌われる』(小学館)より

関連キーワード

関連記事

トピックス

都内の人気カフェで目撃された田中将大&里田まい夫妻(時事通信フォト/HPより))
《ファーム暮らしの夫と妻・里田まい》巨人・田中将大が人気カフェデートで見せた束の間の微笑…日米通算200勝を目前に「1軍から声が掛からない事情」
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
新横綱・大の里(時事通信フォト)
《横綱昇進》祖父が語る“怪物”大の里の子ども時代「生まれたときから大きく、朝ご飯は2回」「負けず嫌いじゃなかった」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
ヤクザが路上で客引きをしていた男性を脅すのにトクリュウを呼んで逮捕された(時事通信フォト)
《ヤクザとトクリュウの上下関係が不明に》大阪ミナミでトクリュウを集めて客引き男性を脅して暴力団幹部が逮捕 この事件で”用心棒”はどっちだったのか 
NEWSポストセブン
2013年大阪桐蔭の春夏甲子園出場に主力として貢献した福森大翔(本人提供)
【10万人に6例未満のがんと闘う甲子園のスター】絶望を支える妻の献身「私が治すから大丈夫」オリックス・森友哉、元阪神・西岡や岩田も応援
NEWSポストセブン
新横綱・大の里(時事通信フォト))
《地元秘話》横綱昇進の“怪物”大の里は唯一無二の愛されキャラ「トイレにひとりで行けないくらい怖がり」「友達も多くてニコニコしてかわいい子だったわ」
NEWSポストセブン
ミスタープロ野球として、日本中から愛された長嶋茂雄さんが6月3日、89才で亡くなった
長島三奈さん、自身の誕生日に父・長嶋茂雄さんが死去 どんな思いで偉大すぎる父を長年サポートし続けてきたのか
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
金髪美女インフルエンサー(26)が “性的暴力を助長する”と批判殺到の「ふれあい動物園」企画直前にアカウント停止《1000人以上の男性と関係を持つ企画で話題に》
NEWSポストセブン
逮捕された波多野佑哉容疑者(共同通信)。現場になったラブホテル
《名古屋・美人局殺人》「事件現場の“女子大エリア”は治安が悪い」金髪ロングヘアの容疑者女性(19)が被害男性(32)に密着し…事件30分前に見せていた“親密そうな様子”
NEWSポストセブン
東京・昭島市周辺地域の下水処理を行っている多摩川上流水再生センター
《ウンコは資源》排泄大国ニッポンが抱える“黄金の資源”を活用できてない問題「江戸時代の取引金額は10億円前後」「北朝鮮では売買・窃盗の対象にも」
NEWSポストセブン
ブラジル公式訪問中の佳子さま(時事通信フォト)
《佳子さまの寝顔がSNSで拡散》「本当に美しくて、まるで人形みたい」の声も 識者が解説する佳子さま“現地フィーバー”のワケ
NEWSポストセブン