芸能

彦摩呂 おいしく見せるテク「とんかつは左から3切れ目から」

おいしく見せるための食レポのテクニックを語る彦摩呂

 グルメリポーター転身が芸能活動の転機になったという彦摩呂(47才)。「○○の宝石箱や~」など独特の表現で人気を集めているが、そうした表現だけではなく、食レポ中はおいしく見せるためにさまざまなテクニックを使っているという。新シリーズ企画「転機」第1回では、食レポの極意を彦摩呂本人に聞いた。

――料理をおいしく見せる工夫を教えてください

彦摩呂:料理が運ばれてきたときから、勝負です。「おいしそうですね」と言うだけじゃなくて、お皿を両サイドから支えるように手を添えるだけでグッとおいしく見えるんです。グルメの天使の羽と呼んでます(笑い)。

 食べるときは、トンカツの場合は、左から3切れ目を箸で持ち上げる。一番大きくて、断面の油と肉の比率が絶妙です。寿司なら、ちょっと持ち上げて傾けることで、ネタが照明の加減でキラキラ光るんです。ラーメンもひと工夫が必要です。レンゲは、スープをすくうんじゃなくて押し込むように沈める。そうすることで、レンゲにぐるっと軽い渦を巻きながらスープが入ってくるので、そのさまがメッチャそそるんですよ。

――そこまでしているのは、彦摩呂さんぐらいでは?

彦摩呂:そうかなあ。ホンジャマカの石塚さん(石塚英彦)は、食レポするときのダジャレの才能がすごいでしょ。本当に尊敬しています。一緒にロケに行かせてもらうのがいつも楽しみなんです。

――ライバル関係ではないんですか?

彦摩呂:ぜんぜん、ライバルとかではないです。“グルメ協定”を結んでいて、お互い色々使っていこうと話をしています。ぼくが“まいうー”を使って、石塚さんが“宝石箱”を使って、お互い(テレビで)長生きしようって話していました(笑い)。

――彦摩呂さんはお店で出たものはすべて食べ切ると聞きましたが。

彦摩呂:そういう時もあったんですけど、今は完食しないでスタッフと分けたりしています。以前はなぜ食べ切ってたのかというと、散々「おいしい」と言っているから、残すと店の人に「テレビやからおいしいと言っているだけで、ほんまはおいしくないと思ってるんちゃうか?」と思われるのが嫌だったんです。だから、「カット、オッケーです」と言われたらすぐに「ご主人、ほんまおししいわ」って食べてた(笑い)。でも、どんどん太っていくのでやめました。

――自分の口に合わない料理も出てくるときがありますよね。そういうときはどうするんですか?

彦摩呂:好き嫌いはほとんどないんですけど、ホヤが苦手なんですよ。「おいしい」と嘘は言えないから、出てきた時に「すごいなこれ、好きな人にはたまりませんね」って。「インパクトあるな、この味」と言ったり、「ご主人のところ築何年ですか?」って話を変えたりして。

――今まで、1日で最高どれくらいの数のお店を回りましたか?

彦摩呂:最近は石塚さんとか(寺門)ジモンさんとかギャル曽根ちゃんとか、1日10軒行きましたね。『いきなり!黄金伝説。』(テレビ朝日系)で、5日間しかスケジュールがないのに、ランキングのベスト30位を食べ尽くすという企画があって。1日6軒は回らないと終わらないんですよ。2日目くらいから、お風呂上りにバスタオルで体拭いたら、カレー粉のにおいがしてね(笑い)。

――グルメリポーターとして最近、心がけていることはありますか? 

彦摩呂:太りすぎたので、ちょっと体を絞ろうと。食べてる姿見て、心配されると、グルメリポーターとしての使命が崩れてしまうので。だからといって激やせしたくないので10kg落とそうかなと。今は103kgなので、90kg台にしたいですね。たまに、運動しようと犬を散歩しているんですけど、はあはあ言うと犬が心配して振り向くんですよ。ぼくが散歩させられてるんです(笑い)。

【彦摩呂】
1966年9月15日生まれ。大阪府出身。1988年、アイドルグループ・幕末塾の一員として『ナイスガイ・コンテスト』(フジテレビ系)で準グランプリを獲得。ライブ公演を中心に活動し、映画やドラマに出演。アイドルからタレントに転身後、情報番組のリポーターを中心に活動。特にグルメでは、料理を絶賛するセリフが物真似されるなど、人気グルメリポーターとして活躍中。

撮影■田中麻以

関連記事

トピックス

六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
浅香光代さんと内縁の夫・世志凡太氏
《訃報》コメディアン・世志凡太さん逝去、音楽プロデューサーとして「フィンガー5」を世に送り出し…直近で明かしていた現在の生活「周囲は“浅香光代さんの夫”と認識しています」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン
温泉モデルとして混浴温泉を推しているしずかちゃん(左はイメージ/Getty Images)
「自然の一部になれる」温泉モデル・しずかちゃんが“混浴温泉”を残すべく活動を続ける理由「最初はカップルや夫婦で行くことをオススメします」
NEWSポストセブン
宮城県栗原市でクマと戦い生き残った秋田犬「テツ」(左の写真はサンプルです)
《熊と戦った秋田犬の壮絶な闘い》「愛犬が背中からダラダラと流血…」飼い主が語る緊迫の瞬間「扉を開けるとクマが1秒でこちらに飛びかかってきた」
NEWSポストセブン
高市早苗総理の”台湾有事発言”をめぐり、日中関係が冷え込んでいる(時事通信フォト)
【中国人観光客減少への本音】「高市さんはもう少し言い方を考えて」vs.「正直このまま来なくていい」消えた訪日客に浅草の人々が賛否、着物レンタル業者は“売上2〜3割減”見込みも
NEWSポストセブン
全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン