重大なミスをしてしまった場面で、弱味を見せることで事態が泥沼に陥るのを防ぐために、日頃から「弱味を見せる練習」をしておきましょう。
朝、出勤したら同僚に「あーあ、昨日も中折れしちゃったよ!」とダメな自分をさらけ出し、上司には「取引先に打ち合わせに行ったんですけど、担当者のミニスカートが気になって、何を話したかまったく覚えていません。アハハ」と、ありのままを報告します。日々、そういった訓練を重ねれば、弱味を見せることが平気になること請け合い。ただ、トホホな弱味を見せてばかりいると、重大なミスをする以前に、責任のある仕事から外されるかもしれませんけど。
今回の事件で唯一救いがあるとしたら、気の毒な目にあった生徒たちが、「ああいう大人になってはいけない」「ミスをごまかそうとしたらろくなことにはならない」と身を持って知ってくれたこと。
学校側は仕切り直しの遠足を近いうちに実施したいと言っています。生徒たちはもう十分に、たくさんのことを学びました。まさかとは思いますが、ひとりの先生がわざと遅刻して出発が5分遅れて、全校生徒の前で土下座することで大事なことをさらに念入りに学んでもらう……といった類の配慮は不要かと存じます。いや、ダチョウ倶楽部的な意味で逆にオススメしているわけでは、けっしてありません。気分一新、災い転じて福となすで、楽しく有意義な遠足になりますように。