『熟年婚 60歳からの本当の愛と幸せをつかむ方法』(河出書房新社刊)の著者であるノンフィクションライターの黒川祥子氏は女性の視点からアドバイスする。
「成功者の共通項は『自立』。家事力や経済力などを含めてひとりで生きていく能力があれば、相手を思いやれる。相手を大事にできる人間性があれば結婚生活はうまくいくはずです。また女性の本音として手をつなげるかどうかも意外に重要な要素で、清潔感も求められます。そして一生を共に過ごす以上、妥協も打算もしないことです」
自身も前妻と死別し、シニア再婚を経験したファイナンシャルプランナーの紀平正幸氏(72)が提唱するのは、「再婚成功のあいうえお」だ。
【あ】相手の兄弟や子供夫婦との関係は良好に。
【い】いわなくてもわかるではなく、感謝の気持ちを口にする。
【う】後ろは振り返らない。離婚経験者は失敗を繰り返さない改善を心がける。
【え】笑顔を絶やさず相手の気持ちを察する。
【お】お互いがパートナーという意識。自分のことは自分でする。
「もう二度と独りにはなりたくない」「この幸せを逃したくない」と強く願うのなら、決して難しい心がけではないはずだ。今からでも遅くはない。幸せを掴むのに年齢は関係ないのだ。
※週刊ポスト2014年5月30日号