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女性の病気リスク 乳がん40代、大腸がん胃がんは50代で急増

「女性の更年期は、老年期対策を始める最もよい時期です。老年期対策というのは、骨粗しょう症や認知症、動脈硬化性の疾患など、要介護の基礎疾患になるような病気に備えることです」と語るのは関東中央病院健康管理科部長の宮尾益理子さん。

 閉経前の40代から老年期対策を始めるというのは気が早いようにも思えるが…。

「女性は閉経前の更年期からコレステロール値が上がってきたり、内臓脂肪がたまりやすくなったり、骨密度の減少が始まります。数値や自覚症状として表れなくても、老化は始まっているのです。また、動脈硬化性疾患のリスクファクターは、認知症の発症に関係しているともいわれています。更年期が始まったら、健康診断の数値は基準値内であっても、食事や運動習慣などの生活習慣に気をつけ始めてください」(宮尾さん)

 40代になったら生活習慣病とともに気をつけなければならないのが、がん。がんの発生率は、乳がんは40代、大腸がんや胃がんは50代で急増している。

「自治体が実施している乳がん検診は40才以上ですが、乳がんには遺伝的要素も関係しているので、親や姉妹に乳がんになった人がいるのであれば、より早期からの受診をおすすめします」(宮尾さん)

 自治体や会社の健保組合などが実施している健康診断やがん検診の多くは、自治体や会社からの補助金が出るので、自己負担はわずかですむ。また、女性医療ジャーナリストの増田美加さんはこう語る。

「最近は高価なアンチエイジングドックにお金をかけている女性もいますが、最もコストパフォーマンスが高いのは自治体や健保組合が実施する健康診断やがん検診。ほかの検診は受けなくても、せめてこれだけは受診してください」

※女性セブン2014年6月26日号

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