フジテレビの人気番組『テラスハウス』は毎回、番組は「台本は一切ございません」のナレーションからスタートする。しかし最近、この番組にやらせ疑惑が浮上した。
『週刊文春』(6月5日号)では、番組プロデューサーによる出演者へのセクハラやパワハラが横行し、「こんなセリフを言え」「このメンバーと恋愛関係になれ」などと指示されていたと報じられた。
フジの亀山千広社長は「演出があってはいけない。そういう意味でテラスハウスはないと断言できる」と疑惑を否定したが、実際に番組出演を打診された23歳の女性タレントはこう打ち明ける。
「週に3日ほどテラハにいればいいといわれて驚きました。本当に住んでいるわけじゃないんだなって。それに恋愛に関してスタッフからアドバイスがあるけどそれは言うことを聞くようにって。嘘をつけない私には絶対向かないな~と思って断わりました」
そんななか、ある放送作家は「『テラハ』にはストーリーを作る人がいると聞いた」と明かす。
「旅や恋愛のドキュメンタリーバラエティーを中心に活躍する放送作家のAさんです。実は、ある番組の会議でAさんと一緒だったんですが、“テラハは全部私が書いている”と言い出した。自慢気でつい言ってしまったようでした。会議は一瞬凍りましたね。Aさんは過去、有名恋愛ドキュメンタリー番組のストーリーも作っていたといわれています」
そのA氏を直撃した。
──あなたが『テラスハウス』のストーリーを執筆していると聞いたが。
A氏:え……。私はあちらの内容にはまったく関わっていません。
──「内容には」、とは?
A氏:えーと……、人集めはしています。オーディションなどはしていますが、脚本のようなことにはまったく関与していません。
──「私が書いている」という発言を聞いた人物がいる。
A氏:(怒った口調で)それ、どなたが言ってるんですか? 私そんなこと言ったことまったくないんですよね。ど、ど、どちらから、それ聞いてるんですか? 逆に聞きたいくらいなんですけど。
その後折り返すといったまま、連絡はなかった。
フジテレビ広報は「台本はございません。放送作家がストーリーを作成している事実も一切ございません」と回答した。
※週刊ポスト2014年6月27日号