「油物用のスポンジで全部洗ってしまったのはこちらが悪かった。でもそのときに『あなたって、なにやってもそうなのね』と、洗い物以外の愚痴が延々と続くんです。『家のお花を替えても気づかないし……』とかね。ついには『よくそれで仕事ができてたわね』。この一言は許せなかった」(61歳・元会社員)
「『なに怒ってるの? どうせやってくれるなら気持ちよくやってくれないかなァ』と突然言われた。どうもガチャガチャと音がうるさく、当てつけのように見えるという。
しまいには『グラスも割れちゃうし……私が後でやるからもういい』と嫁が怒り出した。そりゃ最初からうまくできるはずがないだろう。普通に『グラスが割れちゃうからもう少し丁寧にやってね』くらい言えないものかねェ」(44歳・会社員)
食器洗いで一番多い「家事ハラ」は、「洗い直しを命じられた」というもの。
「お茶碗やお鍋の中だけ洗って周りや裏はほったらかし」「すすぎが足りない」という妻側の指摘が多い。
中には「夫が洗い物をすると水しぶきがそこら中に。かえって床掃除など手間」「水遊びじゃないんだから」という辛辣な言葉も。最近は便利な食洗機を使用している家庭も多いが、そこでも「家事ハラ」が起きる。
「置き方が悪いから汚れが落ちない」「そんなのもセットできないの」は序の口。「深夜帰宅したら食洗機が開けっ放しだったので閉めておいた。翌朝、『湿気対策で開けておいたのに……手伝ってくれなくていいから、家事の邪魔だけはしないで』と叱られた」(会社員・30歳)
※週刊ポスト2014年8月15・22日号