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子供ゴルファー 親がぶん殴るなど「行き過ぎた指導」問題化

 夏休みのゴルフ練習場では、大人に混じってクラブを振る子供、そしてそれを指導する親たちの姿が多く見られる。だが、我が子のゴルフ上達に熱を上げすぎるあまり、父や母の「行き過ぎた指導」が問題になっている。

 7月某日。あるゴルフ場のクラブハウスは、普段とはかなり違った表情を見せていた。いつもなら中年男性の姿が目立つフロアを埋め尽くしていたのは小学生ゴルファーたちだった。各々が有名ゴルフブランドのウェアに身を包み、中にはサンバイザー、スポーツサングラス姿の“プロ仕様”の子供もいる。彼らの横には引率の保護者たちが寄り添っていた。

 この日は小学生のゴルフ大会の開催日。すでに子供たちはラウンドを終え、スコアカードを提出した後だった。満面の笑みで子供を抱きしめる父親がいるかと思えば、通夜のように黙ったまま下を向いている親子もいる。繰り広げられている光景は、さながら中学受験合格発表の会場のようである。クラブハウスの一角から男性の野太い声が響いた。

「何やってんだよ! お父さんに恥をかかせる気か!」

 声の主である40代の男性は、そういって子供を小突いた。横にいる10歳くらいの男の子は、ジュニア用の小さなキャディーバッグを担いだまま、大粒の涙をこぼしていた──。大会の運営を手伝うゴルフメーカー社員が声を潜めて語る。

「最近の子供の大会ではよくある光景です。手にしていたゴルフ雑誌を丸めて、子供の頭を思い切りブン殴っている父親も見ました。そこまでやらなくてもと思うことも多いんですが、大会に出るような子供の親御さんは、思うようにならないと気持ちが収まらないんでしょうね……」

 ジュニアゴルフでは、こうした「熱血」というには熱すぎる指導が問題化しているという。小学生ゴルファーを積極的に受け入れているゴルフ場職員がいう。

「特に男の子のお父さんの怖さは半端ではありません。親子での練習ラウンドで聞こえてくるのは罵声ばかりです。“違う!”とか、“アホかお前は!”などといったものばかり。

 中にはよほど子供さんの出来が悪かったのか、怒りのあまりラウンド途中で子供をコースに残して帰ってしまったお父さんがいました。後続のプレーヤーから“子供がコースで1人取り残されて泣いている”という無線が入って、驚いて迎えに行ったことがあります」

 ゴルフ誌の記者は、「お母さんも負けていません」と続ける。

「小学生向けの大会前夜、会場近くのゴルフ練習場に行くと、子供たちが打席を独占しています。その後方ではママたちが見つめているのですが、“また頭が動いた!”などと金切り声を上げて叱り飛ばしていた。他の親御さんも同様に厳しく、子供たちがボロボロ涙を流しながらボールを打っているという異様な光景でした(苦笑)」

※週刊ポスト2014年8月29日号

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