ライフ

女性の熱中症体験談とその対策 塩あめ、梅干し、漬け物など

 冷夏と予報された今年の夏は思いもよらぬ酷暑となり、熱中症の予防にまだまだ気は抜けない。残暑厳しいこの時期、暑さ・熱中症対策について女性セブンの読者、『セブンズクラブ』会員のうち、270人が答えてくれた。

 暑さや熱中症で、「生命の危機に陥った経験はあるか?」との問いに、「はい」と答えたのは21.9%、「いいえ」は78.1%だった。

 ほとんどはキャンプや草むしりなどの屋外作業が原因ながら、高温で湿度の高い屋内にも危険は潜んでいる。

「室内温度40℃、湿度70%の倉庫で、少しの時間だけと思って片付けをしていたら、吐き気、頭痛、めまい、寒気が生じ、意識を失いました。30分後に家族が見つけて救急車を呼び、九死に一生を得ました」(秋田県38才・専門職)

「子供が脱水症状を起こしました。幻覚や幻聴の症状が表れて、すごく怖かったです。すぐに大量の水分を摂らせました」(長野県37才・専業主婦)

 ほかに、夫が脱水症状で血尿が出たという例もある。

 ゴルフから帰ってきた夫が頭痛と吐き気と寒気を訴え、体が氷のように冷たくなり、恐怖を感じたという41才主婦は、「足を高くして寝かせ、首の後ろを冷やして足の裏をマッサージしました。この状態が続いたら救急車を、と考えましたが、足をマッサージし続けるうちに、顔に赤みが戻ってほっとしました」と話す。

 熱中症対策に多くの人が取り入れていたのは、スポーツドリンクの摂取だが、飲みすぎるとこんな弊害もある。

「毎日数本飲んでいたら、虫歯ができ放題。家族みんなで虫歯になり、治すのにそれぞれ30万円も!

 懲りて緑茶ばかりを飲んでいたら、頭がくらくらとして気分が悪くなり、今度は熱中症に。スポーツドリンクや漢方薬をたくさん飲ませられてなんとか回復しました。今はまめにスポーツドリンクを飲んでは口をゆすいで、熱中症と虫歯の両方に気をつけています」(神奈川県34才・専業主婦)

 ほかには、塩あめ、梅干しを摂るとの回答が大多数。

「水筒のお茶に梅干しを1個入れています。レモンのはちみつ漬けをときどき食べることも」(岡山県54才・専業主婦)

「きゅうりやキャベツの塩もみを毎日食べています。外で運動するときには、冷凍ボックスに入れて持って行きます」(神奈川県43才・パート)

 このように、漬け物を携帯している人も多かった。

 夏バテ対策として多く寄せられたのは「肉食」。

「やせようと肉抜きしていましたが、肉は必須ですね。肉を食べてからバテることがなくなりました」(東京都42才・専業主婦)

 食事では、ニンニクやキムチを食べてスタミナをつけたり、「甘酒を飲む」(北海道39才・パート)人も。一方で、運動で体力をつけたり、汗をかいて体調を整えることを重視する人も多かった。

「冷たいものを控えて、むしろ熱めのお茶を飲みます」(静岡県68才・専業主婦)

 夏こそ冷えない体作りが必須と考える人は、湯船に浸かったり、半身浴で夏バテの防止を心がけている。

 グッズを使った対策では、冷感マフラーやアイス枕、昔ながらのいぐさのござを敷くといった意見も寄せられた。

 気象庁によると、この暑さは9月にかけて続くという。こまめに水分補給しながら、汗をかく習慣を身につけて残暑に打ち克ちたい。

※『セブンズクラブ』はWEB上で簡単に会員登録できる女性セブン読者のためのサイトクラブです。懸賞の応募やさまざまな特典企画に参加できます。

※女性セブン2014年9月4日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

若手俳優として活躍していた清水尋也(時事通信フォト)
「もしあのまま制作していたら…」俳優・清水尋也が出演していた「Honda高級車CM」が逮捕前にお蔵入り…企業が明かした“制作中止の理由”《大麻所持で執行猶予付き有罪判決》
NEWSポストセブン
「正しい保守のあり方」「政権の右傾化への憂慮」などについて語った前外相。岩屋毅氏
「高市首相は中国の誤解を解くために説明すべき」「右傾化すれば政権を問わずアラートを出す」前外相・岩屋毅氏がピシャリ《“存立危機事態”発言を中学生記者が直撃》
NEWSポストセブン
3児の母となった加藤あい(43)
3児の母となった加藤あいが語る「母親として強くなってきた」 楽観的に子育てを楽しむ姿勢と「好奇心を大切にしてほしい」の思い
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
過去にも”ストーカー殺人未遂”で逮捕されていた谷本将志容疑者(35)。判決文にはその衝撃の犯行内容が記されていた(共同通信)
神戸ストーカー刺殺“金髪メッシュ男” 谷本将志被告が起訴、「娘がいない日常に慣れることはありません」被害者の両親が明かした“癒えぬ悲しみ”
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン
木瀬親方
木瀬親方が弟子の暴力問題の「2階級降格」で理事選への出馬が絶望的に 出羽海一門は候補者調整遅れていたが、元大関・栃東の玉ノ井親方が理事の有力候補に
NEWSポストセブン
和歌山県警(左、時事通信)幹部がソープランド「エンペラー」(右)を無料タカりか
《和歌山県警元幹部がソープ無料タカり》「身長155、バスト85以下の細身さんは余ってませんか?」摘発ちらつかせ執拗にLINE…摘発された経営者が怒りの告発「『いつでもあげられるからね』と脅された」
NEWSポストセブン
結婚を発表した趣里と母親の伊藤蘭
《趣里と三山凌輝の子供にも言及》「アカチャンホンポに行きました…」伊藤蘭がディナーショーで明かした母娘の現在「私たち夫婦もよりしっかり」
NEWSポストセブン
高石あかりを撮り下ろし&インタビュー
『ばけばけ』ヒロイン・高石あかり・撮り下ろし&インタビュー 「2人がどう結ばれ、『うらめしい。けど、すばらしい日々』を歩いていくのか。最後まで見守っていただけたら嬉しいです!」
週刊ポスト
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
《恐怖のマッサージルームと隠しカメラ》10代少女らが性的虐待にあった“悪魔の館”、寝室の天井に設置されていた小さなカメラ【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン