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2014.09.25 07:00  週刊ポスト

川上哲治氏 王貞治指導した荒川博氏のバッティング理論を評価

 1965年から1973年にかけて9年連続巨人が日本一を果たしたV9時代を初めから知るコーチ陣で唯一の存命者が、王貞治を世界の本塁打王に育てたことで知られる荒川博氏(84)だ。荒川氏が、故・川上哲治監督との思い出を語った。

 * * *
(川上氏は)打撃には一家言あるし、自分で研究して教えるのが好きな人でした。何しろ打撃の神様なんだから、教えれば選手はいうことを聞きますよ。でも、それじゃコーチは商売上がったりなわけです。

「オヤジさんが教えたら、選手はその通りにすれば試合に出してもらえると思うでしょう。お願いだから口を出さないでください」と抗議したこともある。

「悪い、悪い、オレの趣味なんだよな」と笑っていましたけどね。

 そういえば数年前、川上さんが88歳の時、こんなことをいわれたことがあったんです。

「荒川、お前のバッティング理論は正しい。オレの方が間違っていたよ」

 僕は咄嗟に「何をいっているんですか。神様であるオヤジさんにはオヤジさんの打ち方、王には王の打ち方があるんです」と慌ててフォローしましたが、40年近くたって、“神様”がそんなことを言い出したのには驚きました。野球から離れてもずっと考え続けて、出した結論だったのでしょうね。

※週刊ポスト2014年10月3日号

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