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キャンピングカーの購入 装備や納期など注意点を専門家解説

様々なタイプのキャンピングカーが揃う展示会

 ここ最近、気軽に旅行が楽しめるキャンピングカーが人気を集めている。しかし、知識ゼロのビギナーは「どうやって買えばいいのか」で、まずつまずいてしまう。

 キャンピングカーは、市販車をベースに改造を行なう「ビルダー」と呼ばれる製造・販売業者で購入するのが一般的だ。

「ビルダーは様々なタイプを取り扱う業者から、 “指定車種をベースとしたバンコン(バンコンバージョン)専門”“軽キャン(軽キャンパー)専門”などの専門店まで多岐にわたります。日本RV協会に加盟している店舗なら安心。最近では自動車メーカー自ら製造・販売しているモデルもあります。ただし販売店を一軒一軒回るのは大変です。まずはキャンピングカーの展示イベントに足を運ぶといいでしょう」(キャンピングカー専門雑誌『キャンプカーマガジン』の渡辺大地氏)

 日本RV協会が主催する「ジャパン・キャンピングカーショー」などが代表的で、全国の大規模展示施設で毎月のように開催されている。各ビルダーやディーラーが実車を展示しているので、実際に見て、触れて比較できる。居住空間の広さ、ベッドの寝心地や収納スペースなどを確認できる絶好の機会だ。イベント限定で低金利ローンを扱っているところもある。

 特に購入時に注意したいのは装備の検討と納期だ。

「一般の乗用車と違ってキャンピングカーは装備が多く、数ある中から選択して見積書を作ります。ビルダーはそれらの希望を踏まえて、ベースとなる車両を自動車メーカーに発注する。そのため注文から納車まで半年程度かかることもあります」(前出・渡辺氏)

 キャンピングカーの装備は「標準装備」と「オプション装備」に大別される。主な標準装備は「ベッド」「テーブル」「車内照明」など。車中泊だけを目的とする簡易キャンピングカーを除けば「シンクキャビネット」も含まれることが多い。

 また、エンジン停止中に電化製品を使うために必要な「サブバッテリー」や、電気設備をコントロールする「電源制御盤」なども基本的に標準装備となっている。   

 他の装備には「トイレ」や「シャワー」、「電子レンジ」、「冷蔵庫」、「ソーラーパネル」などがある。寒冷地では必須の「FFファンヒーター」も重要なオプション装備のひとつだ。

◆協力:キャンピングカー専門雑誌『キャンプカーマガジン』

※週刊ポスト2014年10月10日号

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