国際情報

香港民主化運動 チョウ・ユンファ、アンディ・ラウらも支持

 香港政府トップの行政長官選挙で立候補資格を制限することに対して抗議する民主派学生らの座りこみ占拠運動は一般市民も合流するなど、香港では民主派勢力が勢い付いている。そんななか、香港出身の著名スター、周潤發(チョウ・ユンファ)氏や劉徳華(アンディ・ラウ)氏らも続々と学生への支持を表明している。

 この裏には、香港警察が初日に催涙弾を使用したうえに、学生らと衝突して多数の負傷者を出したことへの抗議が含まれており、政府側の作戦ミスといえそうだ。

 香港警察は9月26日深夜から27日早朝にかけて、座りこみを続けていた学生らを目掛けて、多数の催涙ガスや催涙スプレーを発射したうえで、数千人の警官隊が出動し、学生らと衝突し、数十人が負傷し、学生60人以上を逮捕した。

 これに対して、チョウ・ユンファ氏は10月2日付の香港紙「リンゴ日報」のインタビュー記事のなかで、「香港政府のやっていることは間違っている」と指摘したうえで、「香港の学生は平和的に、理性的に彼らの要求を訴えているのに、なぜ香港政府は催涙弾を使うのか」と主張。さらに、チョウ氏は「もし政府が再び暴力を使うようなことがあれば、香港市民の強い反感を買うことになろう」と強く批判している。

 そのうえで、チョウ氏は「政府は学生らの要求を避けてはならない。まず、最初の過ちは、彼らが要求していた梁振英(香港)行政長官との話し合いを拒否したことだ。これによって、不満の波が広がり、座りこみ占拠運動の前倒しを真似ていてしまったのだ」と述べて、梁長官は学生らとの話し合いに応じるべきだとの見解を明らかにした。

 香港ではチョウ氏と人気を二分するほどの人気俳優であるアンディ・ラウ氏も9月30日夜、自身の公式サイトでコメントを発表。

「催涙弾や武力、罵声はいらない」と述べて、まず警察の対応を批判。そのうえで、学生らに対して、「少数の人々の挑発に乗せられてはいけない」「身の安全に気をつけ、家族が心配していることを自覚してほしい」などと運動参加者を気遣う心根を見せた。

関連記事

トピックス

高石あかりを撮り下ろし&インタビュー
『ばけばけ』ヒロイン・高石あかり・撮り下ろし&インタビュー 「2人がどう結ばれ、『うらめしい。けど、すばらしい日々』を歩いていくのか。最後まで見守っていただけたら嬉しいです!」
週刊ポスト
結婚を発表した趣里と母親の伊藤蘭
《趣里と三山凌輝の子供にも言及》「アカチャンホンポに行きました…」伊藤蘭がディナーショーで明かした母娘の現在「私たち夫婦もよりしっかり」
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
《恐怖のマッサージルームと隠しカメラ》10代少女らが性的虐待にあった“悪魔の館”、寝室の天井に設置されていた小さなカメラ【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン
2025年、第27回参議委員議員選挙で使用した日本維新の会のポスター(時事通信フォト)
《本当に許せません》維新議員の”国保逃れ”疑惑で「日本維新の会」に広がる怒りの声「身を切る改革って自分たちの身じゃなかったってこと」
NEWSポストセブン
防犯カメラが捉えた緊迫の一幕とは──
《浜松・ガールズバー店員2人刺殺》「『お父さん、すみません』と泣いて土下座して…」被害者・竹内朋香さんの夫が振り返る“両手ナイフ男”の凶行からの壮絶な半年間
NEWSポストセブン
寮内の暴力事案は裁判沙汰に
《広陵高校暴力問題》いまだ校長、前監督からの謝罪はなく被害生徒の父は「同じような事件の再発」を危惧 第三者委の調査はこれからで学校側は「個別の質問には対応しない」と回答
NEWSポストセブン
ドジャース・山本由伸投手(TikTokより)
《好みのタイプは年上モデル》ドジャース・山本由伸の多忙なオフに…Nikiとの関係は終了も現在も続く“友人関係”
NEWSポストセブン
齋藤元彦・兵庫県知事と、名誉毀損罪で起訴された「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志被告(時事通信フォト)
NHK党・立花孝志被告「相次ぐ刑事告訴」でもまだまだ“信奉者”がいるのはなぜ…? 「この世の闇を照らしてくれる」との声も
NEWSポストセブン
ライブ配信アプリ「ふわっち」のライバー・“最上あい”こと佐藤愛里さん(Xより)、高野健一容疑者の卒アル写真
《高田馬場・女性ライバー刺殺》「僕も殺されるんじゃないかと…」最上あいさんの元婚約者が死を乗り越え“山手線1周配信”…推し活で横行する「闇投げ銭」に警鐘
NEWSポストセブン
親子4人死亡の3日後、”5人目の遺体”が別のマンションで発見された
《中堅ゼネコン勤務の“27歳交際相手”は牛刀で刺殺》「赤い軽自動車で出かけていた」親子4人死亡事件の母親がみせていた“不可解な行動” 「長男と口元がそっくりの美人なお母さん」
NEWSポストセブン
トランプ大統領もエスプタイン元被告との過去に親交があった1人(民主党より)
《電マ、ナースセットなど用途不明のグッズの数々》数千枚の写真が公開…10代女性らが被害に遭った“悪魔の館”で発見された数々の物品【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さん(時事通信フォト)
《ハワイで白黒ペアルック》「大谷翔平さんですか?」に真美子さんは“余裕の対応”…ファンが投稿した「ファミリーの仲睦まじい姿」
NEWSポストセブン