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経済の千里眼・菅下清廣氏が注目 不況でも強い大変身銘柄5

 円安とは、円の価値がどんどん下がっていくこと。そんな時代に銀行預金はむしろ高リスクであり、資産を目減りさせることになる。身を守るためには投資が欠かせないが、日本経済がインフレに変わっていく中でどんな選択をするべきなのか。株式分析で定評のある経済評論家の菅下清廣氏が語る。
 
「2015年は何を買っても上がる時期は終わり、個別の好業績銘柄に買いが集まる相場になるでしょう。注目すべきは、長く苦しんでいたが業態を変更するなどして息を吹き返した企業など、業績一変が期待できる企業です。そんな“大変身株”は、インフレ相場の波に乗って株価が2倍、3倍になる期待が持てます」
 
 下に菅下氏が注目する「大変身株」を5つ掲げた。

■Oakキャピタル(東証2部/3113)
 漁網を製造販売していたヒラボウ(平田紡績)が経営者が代わって社名変更し、企業再生を手がける投資会社に。2014年9月期の中間決算は純利益で前年比4倍の急成長。

■鳥貴族(JASDAQ/3193)
 全メニューを税抜き280円で提供する焼き鳥チェーン。現在約360店舗(2014年7月末)だが、2021年に店舗数を約3倍にする計画。世界的な日本食ブームで業績一変する期待あり。

■レッド・プラネット・ジャパン(JASDAQ/3350)
 CD流通、音楽配信事業が柱となっているが、筆頭株主がタイのホテル経営財閥にかわって宿泊事業に参入した。東京五輪に向け国内で200のホテルを新設・買収する計画。

■パス(マザーズ/3840)
 イー・キャッシュというネット決済代行会社が2014年7月に社名変更し、企業コンサル事業に進出。直近の決算は赤字だが、黒字化期待に伴って株価上昇が見込まれる。

■ストライダーズ(JASDAQ/9816)
 IT、不動産、ホテル関連など幅広い事業を手がける。M&Aを積極的に推進し、新事業の展開による成長をはかる。2014年3月期決算で黒字転換した。

※週刊ポスト2015年1月1・9日号

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