2014年の日本株は一本調子で上がり続けるわかりやすい相場ではなかったが、そうした中で、億単位の利益を出している凄腕のトレーダーもいる。そんな個人投資家の一人である「テスタ」さんが、2014年のトレードを振り返る。
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2014年は一言で「勉強になった年」でした。年前半に負けて学んだことや、5月以降、運用資金3000万円からリスタートして2億円を達成できたことなどから、大きな学びがありました。
僕の投資手法は、数秒から数分単位で利幅を狙うスキャルピングやデイトレードがメインです。2014年の年初の段階では、そんなによい相場にならないだろうと思っていたので、自分の中の10%とか20%くらいの力で生活費を稼ぐことができるのかをやってみたかった。それが可能ならこれから先、プライベートに傾けたライフスタイルでも生活できると考えたからです。
それで1月下旬くらいからやってみたのですが、驚くほど負ける……。結局、10%の力でやったからといって、今までの10%だけ勝てるわけじゃないことを痛感したんです。やらないならゼロ、やるなら100%じゃないと勝てないとわかりました。これが2014年前半に学んだことの一つですね。
ちなみに、うすうす感じていたものの怖くて計算していなかったのですが、1億円以上負けていました……。半年近く負け続けたのを、あと半年で取り返そうと思ったらドツボにはまるし、「これは諦めよう」と割り切ったのが、5月からの成功につながった面もあると思います。