無事に成年式を終えられた悠仁さま(2025年9月、東京・港区。撮影/JMPA)
愛息の晴れ舞台を万感の思いで見届けた翌朝、黒塗りのレクサスに乗り込んだ紀子さまは、皇居へと急がれていた。9月11日、59才の誕生日を迎えられた紀子さまは、天皇陛下へのご挨拶のため、皇居に向かわれた。
「お誕生日当日には、約1万2000字に及ぶ文書が宮内庁から公開されました。紀子さまはギリギリまで推敲を重ねられたようで、ご自身の活動や悠仁さまの成年式の話題などが、詳細に書き込まれていました。9月6日に行われた儀式の後も、伊勢神宮参拝や祝宴など、成年式の関連行事は10日まで続いた。紀子さまは大きなトラブルなく行事を終えられ、安堵されているようです」(宮内庁関係者)
式典の様子は、NHKが一部生中継したほか、各社が主要ニュースとして伝えた。正装で儀式に臨む悠仁さまの凜々しいお姿は、多くの国民から好意的に受け止められたようだ。
「悠仁さまのすらりとした長身に、勲章が飾られた燕尾服がとてもよく“映えていた”ということで、SNS上でも、好意的なコメントが相次ぎました。
今年3月の成年会見では、少々緊張の色を浮かべながらも、真摯に言葉を継いでいかれる悠仁さまのお姿に、多くの関係者が頼もしさを感じていたところ。それから半年を経た今回の成年式では、それをさらに上回る好印象を抱いた人がほとんどではないでしょうか。今後、露出が増えていけば、これまで以上に悠仁さまの人気は出てくると感じています」(前出・宮内庁関係者)
式典と前後して、悠仁さまの“素のお姿”も世間にお披露目された。8月末、NHKが特別番組『成年式へ 素顔の悠仁さま』を放送。さらに9月14日には日本テレビ系列の『真相報道バンキシャ!』が悠仁さまの特集を組んだのだ。
「両番組ともに、高校時代の同級生が複数人、顔出しで出演しました。『悠仁さまと蹴鞠をしていると、“先祖の血が騒ぐ”とおどけていた』『悠仁さまが“歴代天皇”をお題にした山手線ゲームで無双していた』といった微笑ましいエピソードも披露され、悠仁さま本来のお茶目で気さくなお人柄が伝わってくるような内容でした。
さらに、友人たちが悠仁さまの誕生日をサプライズでお祝いした際の写真なども公開された。そこに写っていたのは、『ひいくん』の愛称で呼ばれ、屈託のない笑顔を浮かべる“普通の高校生”の姿でした」(皇室記者)
悠仁さまが通われていた筑波大学附属高校は、国内屈指の進学校。番組に出演した同級生たちも“超”がつくほどのエリートだ。
「番組内ではそんな優秀な彼らが、悠仁さまを口々に “昆虫博士”と称えていました。中には髪を染め、いまどきの大学生といった雰囲気のご学友もいましたが、彼らの語り口からは、悠仁さまをことさらに特別視せず、対等に友情を築いてこられた関係性が見て取れました」(前出・皇室記者)
これまで、ほとんど明らかにされてこなかった悠仁さまの等身大のお姿。放送された内容は悠仁さまを含め、秋篠宮ご夫妻もご了承済みだったようだ。
「ご学友は、インタビューで話すことを事前に悠仁さまにお伝えしていたでしょうし、悠仁さまも、ご両親に報告されたはず。
プライベートが“公開”される悠仁さまはもちろんですが、SNS時代の昨今、顔出しでの出演はご学友にとっても相当な覚悟が必要だったはず。確かな信頼関係を築いてこられた証ですね。上皇さまのご学友の中には、その素顔を語る“スポークスマン”のような存在の方がいましたが、今回のご学友のテレビ出演は、上皇さまとご学友の関係性を思い起こさせました」(前出・宮内庁関係者)
堂々とした佇まいに、爽やかな笑顔──成年式は将来、天皇として即位される悠仁さまの堂々たるお姿が国民に届く契機となった。
※女性セブン2025年10月9日号