そうしたテレ朝サイドの思惑とは裏腹に、米倉サイドに『ドクターX』を続ける意思は薄いという。芸能関係者が話す。
「役者は一度イメージがつくと、ほかの役をやりづらくなる。米倉もそれを危惧し、『今回で最後にしたい』と話しているそうです。今の『ドクターX』を毎年続ければ、米倉は他のドラマに挑戦しづらくなってしまう。
ギャラも1本500万円という破格だったと言われているし、来年もやるとなれば、さらに額は上がるでしょう。テレ朝としてはいくら払っても続けたいが、米倉側はまだ首を縦に振っていないと聞いています」
米倉涼子は『ドクターX』を続けるべきなのだろうか。
「役者にとって、当たり役はそうそう見つかるものではない。米倉は今年、3本のスペシャルドラマに出演しました。しかし、数字を獲れたのは『家政婦は見た!』(3月2日放送、テレビ朝日系)の17.4%だけ。7月2日『松本清張 強き蟻』(テレビ東京系)は10%、8月9日『アウトバーン マル暴の女刑事・八神瑛子』(フジテレビ系)は10.8%で、それほど良いとはいえない。昨年主演した連ドラ『35歳の高校生』(日本テレビ系)も、全話平均視聴率 13.3%と大ヒットというわけにはいかなかった。
要するに、米倉の主演ドラマなら、何でもヒットするという状況ではない。となれば、みずからのキャラクターに合った『ドクターX』を続けるほうが賢明だと思います。それに、テレビ朝日との相性が良いことも数字に現れていますからね」(同前)
はたして米倉はどのような選択をするのだろうか。