芸能

『ドクターX』続編熱望するテレ朝に対して米倉涼子の思惑は

 米倉涼子主演の『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)が、全話平均視聴率22.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下同)を記録。NHK連続テレビ小説『花子とアン』やフジテレビ系『HERO』を抜き、今年の連続ドラマで視聴率トップに立った。

「私、失敗しないので」という強気なフリーランスの女性外科医の活躍を描く『ドクターX』は、2012年から始まり、今回で第3期を迎えた。平均視聴率こそ第2期に0.1%及ばなかったが、初の全話20%超えを達成。最終回には、過去最高となる27.4%を残し、いまやテレ朝の看板ドラマに成長した。テレビ朝日関係者が話す。

「まさに米倉涼子さまさまです。春先から、全体的に局の視聴率が落ち込み、良い話題が少なかった。そのなかで、『ドクターX』が頑張ってくれたことで、今年も全日視聴率2位を何とか確保できそうです。米倉さんには、ぜひ来年も主演してほしい。局の誰もがそう願っています」

『ドクターX』を続けてほしいとテレ朝が願うウラには、『相棒』の不調があるという。

「万年民放4位だったテレ朝が躍進した理由のひとつに、ドラマ『相棒』の存在がありました。16時台に再放送される『相棒』が毎日2ケタ前後を獲るので、17時台の『スーパーJチャンネル』の数字も安定していたのです。視聴率戦争において、帯番組は最も重要です。だから、『相棒』には頭が上がりません。

 ただ最近になって、16時台の『相棒』の視聴率が落ち始めている。11月は6%台になることも珍しくなかった。それに引きずられるように、『Jチャンネル』の数字も下降したんです。たとえば、11月11日は『相棒』が6.7%で、『Jチャンネル』も6.3%に。17日も、『相棒』が6.7%と伸びず、『Jチャンネル』も6.6%。18日は両番組とも6.6%に終わりました。

 これまで『Jチャンネル』は8~9%台を保ち、2ケタに乗ることもあった。たとえば、10月21日~23日は『相棒』が11%台で、『Jチャンネル』が9%台でした。明らかに『相棒』の視聴率に影響を受けています。そのため『相棒』の不振は、全日視聴率に響いてくるのです」

 12月に入ってからも、『相棒』の再放送は主に7~8%台。10月から水曜21時台で、『相棒 season13』が始まっているが、こちらも以前ほどの勢いはない。20%超えは一度もなく、7話では13.8%となった。

「そのため、『ドクターX』は、“ポスト相棒”として期待されているのです。毎年シリーズを続けることで、いずれ、現在の『相棒』再放送枠に当て込みたい。また映画化すれば、ヒット間違いなしでしょう。放送外収入に重きを置いている最近のテレビ局にとっては、そういう意味でも重要なコンテンツなんです」

関連キーワード

関連記事

トピックス

常盤貴子が明かす「芝居」と「暮らし」の幸福
【常盤貴子インタビュー】50代のテーマは「即興力」 心の声に正直に、お芝居でも日々の暮らしでも軽やかに生きる自分でありたい
週刊ポスト
ホストクラブで“色恋営業”にハマってしまったと打ち明ける被害女性のAさん(写真はAさん提供)
ホストにハマったAさんが告白する“1000万円シャンパンタワーの悪夢”「ホテルの部屋で殴る蹴るに加え、首を絞められ、髪の毛を抜かれ…」《深刻化する売掛トラブル》
NEWSポストセブン
西武・源田壮亮の不倫騒動から5カ月(左・時事通信フォト、右・Instagramより)
《西武源田と銀座クラブ女性の不倫報道から5か月》SNSが完全停止、妻・衛藤美彩が下していた決断…ベルーナドームで起きていた異変
NEWSポストセブン
大谷夫妻の第1子誕生から1ヶ月(AFP=時事)
《母乳かミルクか論争》大谷翔平の妻・真美子さんが直面か 日本よりも過敏なロスの根強い“母乳信仰”
NEWSポストセブン
麻薬の「運び屋」として利用されていたネコが保護された(時事通信フォト)
“麻薬を運ぶネコ” 刑務所の塀の上で保護 胴体にマリファナとコカインが巻きつけられ…囚人に“差し入れ”するところだった《中米・コスタリカ》
NEWSポストセブン
ホストクラブで“色恋営業”にハマってしまったと打ち明ける被害女性のAさん(写真はAさん提供)
〈ちゅーしたら魔法かかるかも?〉被害女性が告白する有名ホストクラブの“恐ろしい色恋営業”【行政処分の対象となった悪質ホストの手練手管とは】
NEWSポストセブン
公務のたびにファッションが注目される雅子さま(撮影/JMPA)
《ジャケットから着物まで》皇后雅子さまのすべての装いに“雅子さまらしさ“がある理由  「ブルー」や小物使い、パンツルックに見るファッションセンス
NEWSポストセブン
小室圭さんと眞子さん(2025年5月)
《英才教育》小室眞子さんと小室圭さん、コネチカット州背景に“2人だけの力で”子どもを育てる覚悟
NEWSポストセブン
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
【ステーキの焼き方に一家言】産後の小室眞子さんを支えるパパ・小室圭さんの“自慢の手料理”とは 「20年以上お弁当手作り」母・佳代さんの“食育”の影響
NEWSポストセブン
不正駐輪を取り締まるビジネスが(CPGのHPより)
《不正駐輪車を勝手にロック》罰金請求をするビジネスに弁護士は「法的根拠が不明確」と指摘…運営会社は「適正な基準を元に決定」と主張
NEWSポストセブン
「子供のころの夢はスーパーマンだった」前田投手(時事通信フォト)
《ワンオペ育児と旦那の世話に限界を…》米国残留の前田健太投手、別居中の元女子アナ妻が明かした“日本での新生活”
NEWSポストセブン
眞子さんと佳子さま(時事通信フォト)
《眞子さん出産発表の裏に“里帰りせず”の深い溝》秋篠宮夫妻と眞子さんをつないだ“佳子さんの姉妹愛”
NEWSポストセブン