ライフ

リードをつけている犬とつけない犬 攻撃的になるのはどちら

 犬が攻撃的になりやすいのはどんなときか。犬のしつけ教室・Can! Do! Pet Dog Schoolで科学的な理論に基づく犬のしつけを指導する西川文二氏が、リードをつけている犬とつけていない犬の攻撃性について解説する。

 * * *
 49日も過ぎてしまいましたな。誰のって、菅原文太さんのですよ。

 私め、友人が長崎東映っちゅう映画館の無料券をどこぞから入手してきて、中学の頃からよく見てました、彼の映画。印象に残るのは、「まむしの兄弟」ですかな。

 危険を顧みず仲間を守る、仇を討つ。敵は後ろ盾を得て強気になってる輩。なんてのが、その頃のやくざ映画のパターンでしたかね。

 仲間を守る、後ろ盾を得て強気になる。さて、犬はこうした行動を取るのか。今回はそないなお話。

 例えば、飼い主が抱いてるときにだけ、他人が手を出すと威嚇してくる犬がいる。飼い主を守ってるようにも見えるし、飼い主がいるから強気になってるようにも見える。でも、勘違いしちゃあ、いけません。事実は違う。

 動物達は、危険を察知すると、2つの行動のどちらかを選択する。ひとつは相手から離れ距離をとる。もうひとつは、相手を威嚇し相手に距離を取らせる。

 で、優先順位が高いのは前者。後者は闘争に発展することもあって、ケガを負うリスクが伴う。前者にはそのリスクがない。すなわち、前者の選択ができないときに、後者の行動をみせるということ。

 話を飼い主に抱かれた犬に戻せば、その犬には距離をとるという選択肢がもはやない。ゆえに攻撃的になる。抱かれずに地面にいれば相手との距離はとれる。ただ、それだけの話なんですな。

 実はリードをつけてる犬とつけてない犬、前者の方が攻撃的になりやすい。その理由もおんなじ。

 そうだ思い出した、当時の東映映画はもっぱら2本立て。中学生の私めにとって、楽しみはやくざ映画ではなく、もう1本の方だった。梅宮辰夫、山城新伍のコンビ、池玲子なんて方々が主演。わかる人はわかるでしょ、どないな映画を楽しみにしてたかが。中学生には、大いに刺激的でありんした。

※週刊ポスト2015年2月6日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

劉勁松・中国外務省アジア局長(時事通信フォト)
「普段はそういったことはしない人」中国外交官の“両手ポケットイン”動画が拡散、日本側に「頭下げ」疑惑…中国側の“パフォーマンス”との見方も
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
佳子さまの「多幸感メイク」驚きの声(2025年11月9日、写真/JMPA)
《最旬の「多幸感メイク」に驚きの声》佳子さま、“ふわふわ清楚ワンピース”の装いでメイクの印象を一変させていた 美容関係者は「この“すっぴん風”はまさに今季のトレンド」と称賛
NEWSポストセブン
ラオスに滞在中の天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《ラオスの民族衣装も》愛子さま、動きやすいパンツスタイルでご視察 現地に寄り添うお気持ちあふれるコーデ
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が真剣交際していることがわかった
水上恒司(26)『中学聖日記』から7年…マギー似美女と“庶民派スーパーデート” 取材に「はい、お付き合いしてます」とコメント
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン