ライフ

イヤーカフが人気 「ピアス離れ」「イヤリング回帰」傾向も

ピアス穴をあける必要のない「イヤーカフ」が人気

 ピアスが主流だった耳元のお洒落が、若い女性を中心に、変わりつつあるようだ。

 人気はイヤーカフ。ピアスやイヤリング同様、耳につけるアクセサリーだが、ピアスと違って穴をあける必要はない。また、イヤリングが“耳たぶ”に付けるのに対し、イヤーカフは“耳全体”に付ける。複数を組み合わせて付けたりとアレンジも可能だ。言ってみれば種類豊富なイヤリング。

 2014年9月、情報番組「あさイチ」(NHK)の司会を務めるイノッチこと、井ノ原快彦がイヤーカフを付けて出演した際には、ツイッターなどで話題になった。実はイヤーカフは90年代にも流行している。チェッカーズ時代の藤井フミヤが愛用していたのを覚えている往年のファンは多いだろう。

 再び流行がめぐってきたわけだが、イヤーカフのみならず、イヤリング回帰の傾向を指摘する声もある。都内のアクセサリーショップ店員(30代女性)はこう語る。

「ここ数年、イヤリングの取り扱いが増えています。これまでは8割はピアスを置いていたのですが、最近は、3、4割程度、イヤリングを置くようになりました。イヤーカフの流行もあり、今年のイヤリング率はもう少し増えるかもしれません」

 さらに世代によるピアス観の違いを指摘する。

「昔は、耳に付けたい人はピアスをあける、という風潮だったのですが、最近は、イヤリングでいいという若い方が増えているように感じます。アレルギーの心配もありますし、可愛いイヤリングも増えていますからね。一方で、40代、50代になって初めてピアスの穴をあける方は少なくありません。若い頃、あけたかったんだけど親御さんに反対された方などが、お洒落を楽しめるうちに昔の思いを成就しておこうと、ピアスにされるようです」

 日本におけるピアスの普及は1980年代頃から始まり、90年代になると広がりを見せていく。女性誌などではさかんにピアス特集が組まれ、一歩先のお洒落へと誘うとともに、安全なピアッシングを啓蒙した。「ピアスの穴をあけると運命が変わる」をはじめ、ピアスにまつわる都市伝説めいた物語が広がったのもこの頃だ。

 一方で、「茶髪とピアス」は不良少年・少女たちの代名詞になる。アクセサリーという本来の用途を超えてピアスは、時代の先端、自己変革、社会への反抗等々――若者らしさを象徴する記号でもあったのではないか。

関連記事

トピックス

勝負強さは健在のDeNA筒香嘉智(時事通信フォト)
DeNA筒香嘉智、日本復帰で即大活躍のウラにチームメイトの“粋な計らい” 主砲・牧秀悟が音頭を取った「チャラい歓迎」
週刊ポスト
『虎に翼』の公式Xより
ドラマ通が選ぶ「最高の弁護士ドラマ」ランキング 圧倒的1位は『リーガル・ハイ』、キャラクターの濃さも話の密度も圧倒的
女性セブン
羽生結弦のライバルであるチェンが衝撃論文
《羽生結弦の永遠のライバル》ネイサン・チェンが衝撃の卒業論文 題材は羽生と同じくフィギュアスケートでも視点は正反対
女性セブン
“くわまん”こと桑野信義さん
《大腸がん闘病の桑野信義》「なんでケツの穴を他人に診せなきゃいけないんだ!」戻れぬ3年前の後悔「もっと生きたい」
NEWSポストセブン
中村佳敬容疑者が寵愛していた元社員の秋元宙美(左)、佐武敬子(中央)。同じく社員の鍵井チエ(右)
100億円集金の裏で超エリート保険マンを「神」と崇めた女性幹部2人は「タワマンあてがわれた愛人」警視庁が無登録営業で逮捕 有名企業会長も落ちた「胸を露出し体をすり寄せ……」“夜の営業”手法
NEWSポストセブン
中森明菜
中森明菜、6年半の沈黙を破るファンイベントは「1公演7万8430円」 会場として有力視されるジャズクラブは近藤真彦と因縁
女性セブン
昨年9月にはマスクを外した素顔を公開
【恩讐を越えて…】KEIKO、裏切りを重ねた元夫・小室哲哉にラジオで突然の“ラブコール” globe再始動に膨らむ期待
女性セブン
食品偽装が告発された周富輝氏
『料理の鉄人』で名を馳せた中華料理店で10年以上にわたる食品偽装が発覚「蟹の玉子」には鶏卵を使い「うづらの挽肉」は豚肉を代用……元従業員が告発した調理場の実態
NEWSポストセブン
報道陣の問いかけには無言を貫いた水原被告(時事通信フォト)
《2021年に悪事が集中》水原一平「大谷翔平が大幅昇給したタイミングで“闇堕ち”」の新疑惑 エンゼルス入団当初から狙っていた「相棒のドル箱口座」
NEWSポストセブン
17歳差婚を発表した高橋(左、共同通信)と飯豊(右、本人instagramより)
《17歳差婚の決め手》高橋一生「浪費癖ある母親」「複雑な家庭環境」乗り越え惹かれた飯豊まりえの「自分軸の生き方」
NEWSポストセブン
大谷翔平の妻・真美子さんの役目とは
《大谷翔平の巨額通帳管理》重大任務が託されるのは真美子夫人か 日本人メジャーリーガーでは“妻が管理”のケースが多数
女性セブン
店を出て染谷と話し込む山崎
【映画『陰陽師0』打ち上げ】山崎賢人、染谷将太、奈緒らが西麻布の韓国料理店に集結 染谷の妻・菊地凛子も同席
女性セブン