新聞記事では「若い男性の『絶食化』」が強調されていましたが、データを詳しく見ると、女性の「絶食化」のほうがより深刻です。セックスについて「関心がない」あるいは「嫌悪している」と答えたのは、16~19歳の女性の60%以上、20~24歳の女性の約40%で、いずれも前回の調査より上昇しました。
しかし、25~29歳は約30%で、前回の調査に比べて低い数字になっています。20代後半の女性は「セックスに対する関心や、セックスが好きだと思う率が高まっている」と言っていいでしょう。だから何だというわけではありませんが、夢をふくらませる分には勝手だし、それが大人の妄想力です。
ちなみに、同じ調査では「セックスレス夫婦」の増加っぷりも明らかになりました。1ヵ月以上セックスがない夫婦の割合は44.6%(男性36.2%、女性50.3%)で、年々増え続けているとか。若者同様、既婚者のセックス離れも進んでいます。おもな理由でいちばん多いのは、男性が「仕事で疲れている」(21.3%)、女性が「面倒くさい」(23.8%)でした。
自分が「セックスレス」かどうかさておき、熱く着目したいのは「人妻の半分がセックスレス」という部分。人妻の同僚や部下に仕事を頼むときは、なるべく自然な口調で「ちょっと面倒かもしれないけど、これお願いしていいかな」という言い回しをすることで、ありふれたやりとりに潤いやトキメキが生まれそうです。
データをどう読んでどう活用するかは、結局のところ自分次第。大人の知恵や経験は、こういうところで生かしたいものですね。