国内

浮気妻 離婚の慰謝料回避のためDV受けたことにするケースも

 今、世間では夫から妻ではなく、妻から夫へのDV(ドメスティック・バイオレンス)が深刻化している。妻から繰り返される暴言や、殴る蹴るの暴行に耐えかねて相談窓口に駆け込んでくる男性が急増しているのだ。

 しかも、最近は「DV被害は女性のもの」という“常識”を利用した知能犯も増えている。都内の40代会社員は、ある日突然、“DV夫”にされてしまった。

「妻の浮気を疑って口論になった数日後、妻が警察に駆け込んで『夫に蹴られた』と被害を申告したのです。どこでぶつけたのか足のあざの写真まで出して証拠を捏造していました。もちろん、妻に手を上げたことなんて一度もありません。

 言い争いになればDV被害を通報するとか、上司にいってやると脅してくる。おそらく浮気疑惑はクロで、私と別れたかったのでしょう。何度も一発殴ってやりたくなったが、手を上げると妻の嘘が現実になって彼女の思う壺になるから、耐えるしかない……」

 男性のDV被害に詳しい行政書士明和事務所の吉田重信代表が解説する。

「妻が離婚の責任(慰謝料)から逃れる口実にDVを悪用するケースはよくあります。

 女性の保護シェルターなどでは証拠がなくても被害を訴えれば保護の対象となるからです。たとえ嘘でも保護シェルターや警察への訴えは夫のDV認定への“実績”になりやすい」

 これも一種の妻からのDVといえるだろう。

※週刊ポスト2015年3月6日号

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