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東南アジアで生活するノマドワーカー 憧れの存在は大橋巨泉

「大橋巨泉に憧れますね」──そう話すのは、東南アジアを拠点に、アフィリエイトなどを収入源とする元一流企業勤務のノマドワーカー・Nさん(30代)。

「僕のようなノマドワーカーの目標は、いかに無駄な税金を支払わずに生きていくかということ。今まで日本でまじめに働いていたけど、高い税金を払っている割には大した恩恵は受けていない。ある日突然、バカバカしくなって働くことをやめました。どうすれば馬鹿みたいな税金を日本に支払わずに生きていけるかと考えた結果、なるべく日本の非居住者として生きていくようにしました」

 億単位の収入がある日本人が日本に居住し続ければ、当然、税金として50%持っていかれてしまう。ところが1年の大半を海外で過ごせば、(海外)所得に対して日本の納税義務は軽くなる。税率の低い海外で生活する富裕層も少なくない。

「僕は東南アジアを転々としていますが、リタイアしてマレーシアなどで暮らす移住組を見ていると、つくづくおいしい思いをしているな、とホゾを噛む思いですよ。日本が高度経済成長のときに働けて、良い給料までもらって。

 定年後は海外移住して、現地で口座でも作れば現地通貨を駆使して資産運用ができる。知り合いの70代の男性は、10年前に多額の円をマレーシア・リンギットに換えてましたから、左団扇でしょうね」(Nさん)

 とはいえ、Nさんはそんなおいしい思いをし続ける高齢リタイア組から学ぶものが多いという。

「お金に関してドライな感覚は参考になります。ノマドワーカーというと正体不明の仕事をしているように見えるでしょうけど、リスク管理や資産運用、節税に関しては一日の長があると思います。

 そういう意味で憧れの存在は大橋巨泉ですね。アメリカ、カナダ、オーストラリア、日本などを回り、生活や資産のために、それぞれの国を使い分けている。さすが往年のテレビ界を支え続けた頭脳の持ち主だと感嘆します。多くの人にとって巨泉さんは過去の人かもしれませんが、我々のような存在からすれば巨泉さんはいまだに巨星ですよ」(Nさん)

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