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森永氏注目の食べ物系優待 すき家、マックの復活を狙う手も

 3月末は企業の決算が集中し、株式投資でも優待の権利確定日となる銘柄が多い。経済アナリストの森永卓郎氏が注目する「食べ物系」優待の数々を紹介しよう。

 * * *
 食品業界や外食業界などの食べ物系から、私の注目する優待銘柄をピックアップしてみます。食品業界の株主優待は、自社グループ商品の詰め合わせセットがもらえるケースが多いのが特徴といえます。

 中でも、私が毎回届くのを楽しみにしているのがカゴメと日清食品ホールディングス。もらえる自社グループ商品詰め合わせセット自体は金額的にも利回り的にも高いものではありませんが、とにかく大きな箱に入って届くので、利益実感が味わえるんです。カゴメは主婦を喜ばせるような商品構成になっていて、女性に大人気のようです。日清食品はカップヌードルなど、どちらかというと男性に人気の高い商品が入っています。

 外食業界では、「サガミ」や「水山」などを展開するサガミチェーン。単元株(1000株)保有で年間3万円分の優待食事券がもらえます。私がよく利用する和風レストラン「味の民芸」が昨年、日清食品グループからサガミチェーンに買収され、同社の優待食事券が使えるようになったので、私の大注目銘柄となりました。

「手作り居酒屋甘太郎」などを展開するコロワイドも、500株保有で年間4万円分の優待食事券がゲットできるので、よく利用する人は注目です。また、長崎ちゃんぽん専門店などを展開するリンガーハットは、原材料野菜の国産化などで値上げをしましたが、業績はほとんど落ちていません。今後の株価アップも期待できそうです。

 過重労働問題を受けて傘下の牛丼チェーン「すき家」の深夜営業を休止し、株価が下落したゼンショーホールディングスも注目銘柄です。「すき家」の深夜営業を6月末までに全面的に再開させる方針を明らかにしているので、株価リバウンドの期待があります。同様に、使用期限切れ鶏肉使用や異物混入問題で業績が低迷する日本マクドナルドホールディングスは、優待内容は変わっていないので、復活にかける手はあると思います。

※マネーポスト2015年春号

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