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藤子・F・不二雄が食べていた新宿のつぶあんギッシリどらやき

 和菓子の定番「あんこ」。日本人に愛されるのはもちろん、多くの作家たちにインスピレーションを与えている。

 例えば、文學界随一のようかん通と呼ばれたのは、夏目漱石。《あの肌合が滑らかに、緻密に、しかも半透明に光線を受ける具合は、どう見ても一個の美術品だ》(『草枕』より)。東京文京区本郷の藤むらのようかんといわれている。

 一方、森鴎外は饅頭茶漬けが大好きだったという。長女・森茉莉の著書『貧乏サヴァラン』で、鴎外が爪の白いきれいな手で割った饅頭をご飯にのせ、煎茶をかけてよく食べていたと紹介されている。

 向田邦子は水ようかんを愛した。《まず水羊羹の命は切口と角であります》(『眠る盃』より)と凛と佇む姿を水羊羹評論家という視点で分析。『菊家』の水ようかん(378円)を好んだ。

 ドラえもんの大好物としてもお馴染みのどらやき。作者の藤子・F・不二雄の好物でもある。新宿の「甘味喫茶 時屋」(東京都新宿区西新宿1-5-1 新宿西口ハルク1F)は、藤子スタジオが近くにあり、よくどらやきを買いに来ていた。大判の厚めの皮で、つぶあんもぎっしり。食べ応えも充分だ。

※女性セブン2015年4月30日号

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