国内

白百合女子大「危険サークルリスト」に東大学生らが猛反論

「悪い男に騙されないか」「いかがわしい高給バイトに手を出さないか」と、年頃の娘を持つ父親の悩みは尽きない。特に女子大生の場合、“悪い虫”が気になるのがサークル活動だ。コンパで男子学生に強引に酒を飲まされたり、送り狼に襲われたり……。心配のタネは至るところにある。

 そんな中、「お嬢様女子大」として名高い白百合女子大学が、前代未聞の「危険サークルリスト」を学生たちに向けて配布したことが話題になっている。そのリストには、都内名門大学のサークルがズラリと並び、名指しで“要注意”と警戒されていた。

 リストに掲載された早稲田大学の某サークルの幹部学生が嘆く。

「ネットにサークル名が流出してしまって、おかげでこの春の新入生勧誘はサンザンです。ゴールデンウィークの新歓合宿には例年20人以上の新入生が参加するのですが、今年は数人だけ。加入のドタキャンも相次いでいます。それなりに歴史のあるサークルなのに、潰れてしまうかも……」

 流出した「危険サークルリスト」。白百合女子大は公式にはこのリストの存在を認めておらず、「ノーコメント」と本誌取材にも応じなかった。しかし複数の学生に聞いたところ、リストが大学当局サイドから学内に広まっていたのは間違いないようだ。

「入学式直後の4月上旬、学生生活課の掲示板に張り出されていたし、自由に持ち帰ることができるようプリントしたものが山積みになっていました」(新入生)

 リストに掲載された東京大学のサークルの代表が猛烈に抗議する。

「僕らは長い歴史を持つれっきとしたスポーツサークルです。ほぼ毎日練習しているし、女の子たちに一気飲みを強要することもない。それなのに掲載する明確な基準も明かされぬままリストに名前を挙げられた。ネットでは根も葉もない噂が流れ、本当に困惑しています」

 名指しされたサークルに在籍する女子大生も怒り心頭だ。白百合女子大3年生はこう話す。

「自分が真剣に取り組んでいるサークルが“ヤリサー”と決めつけられたようで心外です。まるで自分が“そういう女だ”といわれているようで……。親からも“そんな危ないサークル辞めなさい”といわれてしまいました」

 思わぬ余波を招いた今回の危険サークルリスト騒動だが、大学生といえば知恵もある十分な大人である。サークル活動まで大学に指導されるのではなく、参加する女子大生自らが自衛意識を高めていくのが先決だろう。

※週刊ポスト2015年5月22日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
相撲協会の公式カレンダー
《大相撲「番付崩壊時代のカレンダー」はつらいよ》2025年は1月に引退の照ノ富士が4月まで連続登場の“困った事態”に 来年は大の里・豊昇龍の2横綱体制で安泰か 表紙や売り場の置き位置にも変化が
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト