■まずは、業界と企業の歴史と、今後起こりそうなことを考えてみる
では、どうすれば良いのか。昔の流行歌じゃないですがその業界や企業の「現在・過去・未来」を直視してみましょう。
就活生が意外に読んでいない資料は、その業界や企業の歴史です。まずは、その業界の複数の企業のホームページで、各社の歴史を見てみましょう。すると、その業界全体と、各社の歴史がなんとなくは分かります。しかも、各社の違いなども明らかになってきます。採用担当者が煽るメッセージとのズレも明らかになっていきます。人気の業界や企業が、実はすでに成熟期、衰退期に入っているという事実が明らかになることもあるわけです。
次に、IR情報のコーナーを見てみましょう。企業は5カ年計画など、中期経営計画をホームページなどで公開しています。これも複数の企業について読み比べると、業界で今後、起こりそうなこと、各社の違いがわかります。他に、業界地図のような本を読むと、業界全体を俯瞰できますし、これまでとこれからがわかります。
これにより、いま、その業界と企業がどのステージにあるのか、今後起きそうなことをひと通り、把握はできます。
最も、ビジネスの世界では今後、何が起こるかわかりません。業界をこえたM&Aなども起こっていくことでしょう。新興企業や老舗企業を買収するなどの動きも既に起こっています。突然、外資の傘下になることさえ、もちろんあります。
何が起こってもおかしくない。それに対する覚悟が必要な時代です。まあ、不安もありますが、むしろ「その変化を楽しもう!」くらいの姿勢でいくと気が楽になりますよ。