ビジネス

LINEクリエイターズスタンプ 白いキャラクターに勝機あり

 現在、好評発売中の女性セブンオリジナルLINEクリエイターズスタンプ『女性セブン がまぐっちゃん』だが、さらに高みを目指すべく、『ゆかいなエヅプトくん』シリーズが売り上げ500万円を超えてトップ7入りしたサラリーマンクリエーターの吉永龍樹さんに、人気の秘訣を直撃した。

 * * *
がまぐっちゃん(以下・がま):吉永さんの『エヅプトくん』シリーズは、女子高生の間で大人気だと伺いましたが人気の秘訣はなんですか?

吉永龍樹さん(以下・吉永):エゴサーチ(自分の名前をネットで検索すること)で『エヅプトくん』と検索をすると、スタンプと同じポーズでプリクラを撮っている人もいるんです。それは 嬉しいですね。エヅプトくんに関しては、キモさがウリみたいなところがあります。以前、『すあまちゃん』というかわいいキャラクターのスタンプを発売したのですが、まったく売れなくて。エヅプトくんは下手だけど、どこかシュールでインパクトがあったのも大きかったかな。

 特に女性は、かわいいスタンプを送ると“ぶりっこ”と思われてしまうからなのでしょうか。エヅプトくんのようなキモいキャラを使うことで、ぶりっこのいやーな感じが緩和されることもあり、そんなところが人気なのかなと思っています。

がま:なるほど。使いやすいから人気なのですね。そもそもエヅプトくんは、どうやって誕生したんですか?

吉永:飲み会の席で“エジプトの壁画ってどんな感じだっけ?”とみんなで盛り上がって、その場にあった請求書の裏に絵を描いたんです。その時、“これ、LINE クリエイターズスタンプにしたらいいんじゃないか”と思って、すぐに着手しました。制作期間は約3日でしたが、苦労したのはスタンプの種類の絞り込み。 70個ほどできてしまい、それを40個にする作業は大変でしたね。

がま:みんな40個作るだけでもヒーヒー言っているのに。70個も!? すごいですね! あの~、ところで売れ行きはどうですか?

吉永:2014年5月に発売して、最高5位。売り上げにすると500万円くらいかな。

がま:おおっ! 副業としてはかなり儲かっていますね。

吉永:ハハハ。今はスタンプの種類も10万個以上あるから、そこで上位に行くのは至難の業ですよね。でも、ぼくが分析する限りトップ10に入っているキャラクターは、白いものがメインです。だから、今から始めるとしたら、白いキャラにはまだチャンスがあると思っています。

がま:やだー。私、黄色だ(涙)。でも、それはなぜですか?

吉永:LINEスタンプが出る前の、メールがメーンの時代は顔文字が主流でしたよね。メールの顔文字は、白いバックに黒の記号で目や顔の輪郭があるだけでした が、それに慣れている人からすると、いきなり色のついたスタンプというのは、違和感があるのかもしれません。メッセージに使う絵は色つきよりも白いほうが 人間、安心するのかなと。ただ、スタンプだけならいいですが、ぬいぐるみやゲーム展開を考えると、色はついていたほうがいいと思います。

がま:確かに。立体になると白いキャラはインパクトに欠けますもんね。吉永さんありがとうございました。

※女性セブン2015年6月4日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
「パー子さんがいきなりドアをドンドンと…」“命からがら逃げてきた”林家ペー&パー子夫妻の隣人が明かす“緊迫の火災現場”「パー子さんはペーさんと救急車で運ばれた」
NEWSポストセブン
豊昇龍
5連勝した豊昇龍の横綱土俵入りに異変 三つ揃いの化粧まわしで太刀持ち・平戸海だけ揃っていなかった 「ゲン担ぎの世界だけにその日の結果が心配だった」と関係者
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト
韓国アイドルグループ・aespaのメンバー、WINTERのボディーガードが話題に(時事通信フォト)
《NYファッションショーが騒然》aespa・ウィンターの後ろにピッタリ…ボディーガードと誤解された“ハリウッド俳優風のオトコ”の「正体」
NEWSポストセブン
立場を利用し犯行を行なっていた(本人Xより)
【未成年アイドルにわいせつ行為】〈メンバーがみんなから愛されてて嬉しい〉芸能プロデューサー・鳥丸寛士容疑者の蛮行「“写真撮影”と偽ってホテルに呼び出し」
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
NEWSポストセブン