ビジネス

容器デザイン変更したペヤング その生まれ変わった姿を紹介

復活する「ペヤングソースやきそば」の新パッケージ

 いよいよ「ペヤングソースやきそば」が帰ってくる。本誌既報(4月24日号)通り、発売以来40年間守り続けてきたパッケージの変更が行なわれた。装い新たなペヤングをいち早く開梱レポートする。

 まるか食品(群馬県伊勢崎市)は5月19日、約5か月ぶりに生産を再スタート。6月8日に関東7都県で販売を再開する。その後、

●甲信越と静岡…6月22日
●東北・北陸・中京…6月29日
●関西・中国・四国・九州…7月6日

 と、販売地域を順次拡大していく。

 本誌は発売に先行して初回生産商品を入手した。まず気付く変更点は外観だ。かつてはプラスチック製のふたに直接印刷されていたデザインが、新ペヤングでは外装フィルムにプリントされている。見た目が変わらないよう、外装フィルムには旧容器の蓋にあった凹みや陰影が忠実に再現され、白地に赤、青、黄のロゴが入ったデザインも踏襲されている。

 細かいところでは左下の旧容器のJASマークの位置にQRコードが配置された。スマートフォンで読み取ると、まるか食品の安全に関する取り組みを紹介するサイトへ飛ぶ。

 外装フィルムを剥がすと現われたのは、他社のカップやきそばと同じような湯切り口の付いたシール蓋だ。以前は蓋を開けるとすぐ麺とご対面できたが、新パッケージではシール蓋を付けることで異物混入のリスクを防ぐことになった。これが一番大きな変更点だ。

〈ここからあける〉と書かれた角からゆっくりとシールを剥がしていくと、お馴染みの縮れ麺が顔を出す。その上には特製ソース、乾燥キャベツと肉(かやく)、青のり・ゴマ・紅ショウガが入ったふりかけ、胡椒などをブレンドしたスパイスが乗せてある。中身は従来とまったく変わらない。かやくを麺の上にあけ、熱湯を注ぐと懐かしいフライ麺の香りが漂ってきた。

 3分間じっくり待ち、湯切り口のシールを剥がしてお湯を捨てる。旧容器ではまれに起きた蓋外れ・麺落下事故(通称「麺だばぁ」)はもう起きない。容器がプラスチック製からやや厚めの発泡スチロール製に変更されたため指先の熱さも感じない。

 この点でも一歩“進化”したわけだが、以前の「ヤケドしそうなハラハラ感」がなくなったのは少し寂しい気もする。仕上げにソースを入れて混ぜ、スパイス、ふりかけをかけると、紛うことなきぺヤングが目の前に復活した──。

※週刊ポスト2015年6月12日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン