国内

年金機構 正規職員は冷房の効いた部屋で非正規をアゴで使う

 125万件の個人情報を流出させた日本年金機構は、非正規職員の割合が高い。2万2630人のうち、正規職員は1万880人(定員ベース)。一方、非正規職員は1万1750人と、実に半数以上の職員が非正規雇用である。

 非正規が多いから情報流出があったというわけではないが、契約は年度単位が原則で、入れ替わりが激しいだけに、せっかく経験が積めたというのに、雇い止めされるケースも多く現場が混乱しがちなのだ。そんな非正規職員を、日本年金機構は全国のハローワークや人材派遣会社などを通じて募集している。都内のハローワークではこんな求人票が見られた。

 職種の欄には〈社会保険事務(特定業務契約)〉とあり、仕事の内容には〈社会保険に関する各種届出等の受付、審査、入力等に関する業務〉〈年金相談や照会等の処理に関する業務〉〈電話対応・パソコン操作・窓口接客・その他〉などが並ぶ。年金事務所のあらゆる仕事を任されるようだ。ちなみにこの求人では、〈契約更新の可能性なし〉と書いてあった。

 就労時間は8時15分から17時15分。休憩時間60分があるので1日8時間労働で、日給は7800円。時給換算すると975円だ。東京都の最低賃金(時給888円)よりやや高い、という待遇だが、業務内容は正規職員と変わらない。都内の年金事務所で特定業務契約職員として働く30代女性はこう話す。

「年金事務所の窓口にはクレーマーのような人も多く来ます。そんな場合の対応は非正規に任せっきりで、正規職員は窓口に近寄りもしない。

“社会が悪いのに年金なんて払えるか!”などの理不尽なクレーム対応を何時間もやって神経はすり減ってしまいます。電話相談だと、就業時間を過ぎても延々と切ってくれないケースもあります」

 神奈川県の年金事務所の50代非正規職員もこういう。

「(保険料の)徴収業務は非正規のメインの仕事。1日40件をノルマにされるのですが、夏に近づくと辛くなります。居留守を使う人が多いので一向に終わらない。在宅していても罵声を浴びせられることもあります。

 正規職員や厚労省のお役人たちは冷房の効いた部屋で非正規をアゴで使っているだけ。お気楽なものです」

トピックス

レッドカーペットに登壇した大谷夫妻(時事通信フォト)
《産後“ファッション迷子期”を見事クリア》大谷翔平・真美子さん夫妻のレッドカーペットスタイルを専門家激賞「横顔も後ろ姿も流れるように美しいシルエット」【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
フリー転身を発表した遠野なぎこ(本人instagramより)
《訃報》「生きづらさ感じる人に寄り添う」遠野なぎこさんが逝去、フリー転向で語っていた“病のリアルを伝えたい”真摯な思い
NEWSポストセブン
なぜ蓮舫氏は東京から再出馬しなかったのか
蓮舫氏の参院選「比例」出馬の背景に“女の戦い”か 東京選挙区・立民の塩村文夏氏は「お世話になっている。蓮舫さんに返ってきてほしい」
NEWSポストセブン
泉房穂氏(左)が「潜水艦作戦」をするのは立花孝志候補を避けるため?
参院選・泉房穂氏が異例の「潜水艦作戦」 NHK党・立花孝志氏の批判かわす狙い? 陣営スタッフは「違います」と回答「予定は事務所も完全に把握していない」
NEWSポストセブン
レッドカーペットに登壇した大谷夫妻(時事通信フォト)
《真美子さんの艶やかな黒髪》レッドカーペット直前にヘアサロンで見せていた「モデルとしての表情」鏡を真剣に見つめて…【大谷翔平と手を繋いで登壇】
NEWSポストセブン
鉄板焼きデートが目撃されたKing & Princeの永瀬廉、浜辺美波
《永瀬廉と浜辺美波のアツアツデート現場》「安く見積もっても5万円」「食べログ予約もできる」高級鉄板焼き屋で“丸ごと貸し切りディナー”
NEWSポストセブン
誕生日を迎えた大谷翔平と子連れ観戦する真美子夫人(写真左/AFLO、写真右/時事通信フォト)
《家族の応援が何よりのプレゼント》大谷翔平のバースデー登板を真美子夫人が子連れ観戦、試合後は即帰宅せず球場で家族水入らずの時間を満喫
女性セブン
鉄板焼きデートが目撃されたKing & Princeの永瀬廉、浜辺美波
《永瀬廉と全身黒のリンクコーデデート》浜辺美波、プライベートで見せていた“ダル着私服のギャップ”「2万7500円のジャージ風ジャケット、足元はリカバリーサンダル」
NEWSポストセブン
6月13日、航空会社『エア・インディア』の旅客機が墜落し乗客1名を除いた241名が死亡した(時事通信フォト/Xより)
《エア・インディア墜落の原因は》「なぜスイッチをオフにした?」調査報告書で明かされた事故直前の“パイロットの会話”と機長が抱えていた“精神衛生上の問題”【260名が死亡】
NEWSポストセブン
亡くなった三浦春馬さんと「みたままつり」の提灯
《三浦春馬が今年も靖国に》『永遠の0』から続く縁…“春友”が灯す数多くの提灯と広がる思い「生きた証を風化させない」
NEWSポストセブン
鉄板焼きデートが目撃されたKing & Princeの永瀬廉、浜辺美波
《タクシーで自宅マンションへ》永瀬廉と浜辺美波“ノーマスク”で見えた信頼感「追いかけたい」「知性を感じたい」…合致する恋愛観
NEWSポストセブン
手を繋いでレッドカーペットを歩いた大谷と真美子さん(時事通信)
《産後とは思えない》真美子さん「背中がざっくり開いたドレスの着こなし」は努力の賜物…目撃されていた「白パーカー私服での外出姿」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン