「たしかにAKB48グループにとって世代交代は大きな課題のひとつです。とはいえ、世代交代が進んでいないかというとそうでもなく、武藤さんの初選抜入りはもちろん、昨年初選抜入りを果たしたHKT48の宮脇咲良さんは今年も順位を上げています。選抜メンバーばかりに目がいきがちですが、選抜入り目前の17~32位のアンダーガールズの顔触れを見てみると、AKB48の次世代エース候補とされる“三銃士”の小嶋真子さんや岡田奈々さんもランクインしており、その下のネクストガールズまで含めると、姉妹グループのSKE48やNMB48、HKT48の次世代を担う若手人気メンバーも名前をのぞかせています」(前出・三杉氏)
そのうえで、三杉氏はこう続ける。
「グループ総監督の高橋みなみさんも今年いっぱいで卒業しますし、近年は選抜メンバーの顔触れも初期と比べるとガラリと変わってきています。そうした中で結成11年目を迎える来年こそ世代交代という点でひとつのポイントになる年だと思っています。今年の総選挙も来年への“序章”として見ると、次世代メンバーの成長を充分感じられるものでした。1位の指原さんの獲得票数は19万4049票と、たしかに先輩たちの壁は高いですが、今年初選抜入りした武藤さんをはじめ、ネクストガールズやアンダーガールズに入っている若手メンバーたちのさらなる飛躍が、来年以降のAKB48グループを支えていくことになるでしょう」
結成11年目にして“新たな10年”がスタートするAKB48グループ。これまでの10年以上にさらにパワーアップした姿を見せられるのか――。