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清宮幸太郎 幼い頃に高津臣吾や伊藤智仁らと接し野球学んだ

 早稲田実業1年生・清宮幸太郎の一挙手一投足に日本中の注目が集まるが、「(高校通算本塁打は)80本くらい打ちたい」と語るそのビッグマウスは父・克幸氏(ラグビーのトップリーグ・ヤマハ監督)譲りだ。幸太郎を取材するスポーツ紙記者もこう話す。

「清宮家は“スポーツ選手は前向きであれ”という教育方針。おかげで幸太郎は調子を落としても落ち込んだことがないそうです」

 スポーツジャーナリストの松瀬学氏はこう指摘する。

「幸太郎君は父親のことが大好きで尊敬しています。幼少から有言実行してきた姿を見てきたからです。父親が常に格上に挑んで勝つ姿をカッコいいと思っている。『ホームラン80本』というハードルの高い目標設定は常に上を目指して成し遂げてきた父への憧れからくるものだと思います」

 そんな息子を克幸氏も全力で支援する。引っ越しを機に自宅地下に打撃練習場を設置し、幸太郎が小学生時代には親子でバッティングセンターに通ってホームランを競い合った。

 また清宮少年を作ったのは親子のスクラムだけではない。父が有名人であったことが幸いしたという指摘もある。克幸氏の広い交友関係のおかげで自宅にはプロ野球選手やスポーツ各界の有名人が出入りしていた。

「親交のある元ヤクルトの高津臣吾や伊藤智仁らに変化球の握りを教えてもらったりしていたそうです。小さいころから有名人と普通に接する機会があったので、大人との会話には慣れっこになったんでしょう」(前出・スポーツ紙記者)

 そしてこれだけのビッグマウス発言ができるのは、「清宮がまだ挫折を知らないから」だと指摘する。

「メディアはまだ清宮ジュニアの実力を様子見している。真価が問われるのは甲子園で清原和博や松井秀喜のように怪物ぶりを発揮できるかどうか。今はまだマスコミに悪口を書かれていませんが、今後の野球人生でプロになればスランプやスキャンダルも経験する。自分に不都合なことを書かれて叩かれても今のように明るく振る舞えれば、本物のスーパースターでしょう」

 幸太郎本人は「自分はまだ『清宮ジュニア』。これから『清宮幸太郎』になっていつか(父を)追い抜きたい」と殊勝なコメントも残している。

 父親の遺伝子を受け継ぎ、大舞台でビッグマウスに違わぬ結果を残せるかどうか。甲子園に熱い視線が注がれている。

※週刊ポスト2015年8月14日号

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