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キャッシュリッチな独立系電気工事大手企業 株価上昇期待も

 株式投資において重視すべきもののひとつに業績の伸びがあるが、それ以外にも株価を押し上げる要素は少なくない。では株価上昇期待が高い銘柄とはどんなものか。日本インタビュ新聞社代表で経済評論家の犬丸正寛氏が、銘柄選びのポイントとともに注目銘柄について解説する。

 * * *
 2015年度4~6月期の企業収益の好調が伝えられているが、中身をみるとトヨタなどの主力株の業績は伸び悩んでおり、業界3、4番手の企業が利益を出していることがわかる。米国など海外の景気も停滞感が強く、主力株は売りの対象になりそうだ。やはり、株価的に出遅れている中小型株で、わかりやすい材料を持つ銘柄に分があるだろう。

 そうした中で「上がる株」を探し出すには、過去の業績の伸びだけを見るのでなく、保有資産の面なども注目したい。例えば、独立系の電気工事大手・サンテック(東証2部・1960)を見てみよう。

 同社は、民間、公共部門ともに安定しており、特に、創業者が広島銀行出身者で中国電力向けの工事に強みを持つ。2016年3月期は、東南アジアでの営業強化が実って、売上高、営業利益ともに2ケタの伸び。経常利益は減益予想だが、純利益は増益で、1株利益は前期の16.54円から42.23円にハネ上がる見込み。

 ただ、同社に注目する理由は本業以外の点にある。まず、利益剰余金は約268億円と、資本金12億円の22倍。いわゆるキャッシュリッチ企業なのだ。有利子負債は12億円あるが、これは広島銀行との長年の関係性から計上されているだけで、実質は無借金。また、同社は投資不動産52億円、投資有価証券38億円を有し、1株純資産は1469円に上っている。

 しかも、これらはバランスシート上の金額。東京・新宿などの一等地のビルも保有しており、不動産ではかなりの含み益があるとみられる。こうした資産の部分に脚光が集まれば、下値を切り上げている株価は大きく反応するだろう。

※マネーポスト2015年秋号

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