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知られざる住職の生活 食卓で焼き肉を食べクリスマスもやる

 僧侶の世界はどうなっているのか、一般人にはよく分からないもの。彼らは一体どんな生活をしているのか。今回、自らの寺院を持つ住職・副住職たちが一堂に会し、語り合った。甲信越地方の浄土宗の副住職A(43)、関西地方・浄土真宗の住職B(63)、関東地方・曹洞宗の住職C(50)の3人だ。彼らは一般的なイメージにありがちなように、相当ストイックな生活をしているのか──。

臨済宗A:もちろん厳しく律した生活です……といいたいところですが、必ずしもそうではない(笑い)。

 地方では檀家と酒席を共にしなければ家族構成や悩みを聞くこともできないので、お酒の席に出向かないとやっていけません。私は結婚して子供が2人いますが、檀家を通じた飲み会で知り合いました。もちろん肉も食べます。

曹洞宗B:食卓で焼き肉をしていますし、寺から焼き肉の匂いが漏れていると思います(笑)。子供のためにクリスマスだってやりますし、同じ曹洞宗の私の知人は子供をキリスト教系の幼稚園に通わせている。

 とはいえ、僧籍を得るための修行に関しては確かに厳しいです。最低1年間は本山に行き外部との交信が絶たれる。ニュースがまったく入ってこなくなるので、たまに檀家さんが持ってきてくださったお供えをくるんでいた新聞紙をみんなで回し、そこに書かれていたニュースを釘付けになって読んだのを覚えています(笑い)。

 あまり大きな声ではいえませんが、そんな厳しい環境の反動なのか、修行が終わった直後はハメを外す僧侶もいます。修行が終わると一直線で近くの風俗街に向かうという話もありました。スキンヘッドの集団がそういう場所に繰り出した結果、その筋の人と間違えられたとか(笑い)。

浄土宗C:風俗はおろか、もし仮に女性問題でトラブルになったとしても、刑事事件になるなどよほどのことがない限り本山から破門されるなどということはありません。

※週刊ポスト2015年10月16・23日号

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