ビジネス

サッポロ一番も参入 今年の鍋つゆトレンドは〆へのこだわり

シメの麺も併せて競争激化が進む鍋つゆ市場

 次第に鍋が恋しくなるこの季節。例年、当サイトでは流行りの「鍋つゆ」市場を調査してきたが、今年はちょっとした異変が起きている。

 スーパー等の特設コーナーにズラリと並ぶ鍋つゆを見渡してみると、個食用の小容量品や、『プチッと鍋』(エバラ食品工業)や『鍋キューブ』(味の素)に代表されるポーション・固形タイプの人気は持続している様子だ。

 それよりも、昨年と大きく変わったのは、一時ブームを呼んだ〈カレー〉〈トマト〉〈コラーゲン〉〈塩麹〉など“変わり鍋”の比率が低くなったこと。

 しかも、王道の〈キムチ鍋〉〈ちゃんこ鍋〉〈寄せ鍋〉といったベースの味以上に目立っているのが、鍋つゆメーカーのダイショーらが発売する「白菜」「もやし」「きのこ」といった“特定具材”を強調した鍋つゆ商品である。

 どれも鍋では当たり前に入れる定番の野菜といえるが、なぜ敢えてひとつの具材にスポットを当てているのか。フードアナリストの重盛高雄氏が解説する。

「これまでバラエティ豊かな鍋つゆはたくさん出てきましたが、最終的に安心するのは醤油や味噌をベースにした鍋です。でも、それだけでは他ブランドとの差別化も難しいので、お手軽な野菜をより美味しく食べられるように、スープの味付けを絶妙に変えて“野菜とよく合う鍋スープです”と打ち出しているのです」

 さらに、安価なもやしや白菜を主役にしている背景には、昨今の野菜価格高騰による消費者の購買心理を巧みにリサーチした「戦略」とも取れる。

「トマトやキュウリ、レタスなどサラダに使う野菜は、昨年よりも2割以上高くて、なかなか手が伸びません。それなら、白菜やキノコといった安くて値段が安定している野菜をたくさん買って鍋にしたほうが経済的で栄養も取れますしね」(千葉県在住の40代主婦)

 前出の重盛氏は、「最近は特産地やブランドを明記してプレミアム感を出している野菜が多い。そうした具材を鍋つゆに入れるだけで、安価なイメージの野菜もメインディッシュに早変わりさせることができる」と評価する。

トピックス

会話をしながら歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《親子スリーショットの幸せな日々》小室眞子さんは「コーヒー1杯470円」“インスタ映え”カフェでマカロンをたびたび購入 “小室圭さんの年収4000万円”でも堅実なライフスタイル
NEWSポストセブン
宮城野親方
何が元横綱・白鵬を「退職」に追い込んだのか 一門内の親しい親方からも距離置かれ、協会内で孤立 「八角理事長は“辞めたい者は辞めればいい”で退職届受理の方向へ」
NEWSポストセブン
元女子バレーボール日本代表の木村沙織(Instagramより)
《“水着姿”公開の自由奔放なSNSで話題》結婚9年目の夫とラブラブ生活の元バレーボール選手の木村沙織、新ビジネスも好調「愛息とのランチに同行した身長20センチ差妹」の家族愛
NEWSポストセブン
常盤貴子が明かす「芝居」と「暮らし」の幸福
【常盤貴子インタビュー】50代のテーマは「即興力」 心の声に正直に、お芝居でも日々の暮らしでも軽やかに生きる自分でありたい
週刊ポスト
ホストクラブで“色恋営業”にハマってしまったと打ち明ける被害女性のAさん(写真はAさん提供)
ホストにハマったAさんが告白する“1000万円シャンパンタワーの悪夢”「ホテルの部屋で殴る蹴るに加え、首を絞められ、髪の毛を抜かれ…」《深刻化する売掛トラブル》
NEWSポストセブン
西武・源田壮亮の不倫騒動から5カ月(左・時事通信フォト、右・Instagramより)
《西武源田と銀座クラブ女性の不倫報道から5か月》SNSが完全停止、妻・衛藤美彩が下していた決断…ベルーナドームで起きていた異変
NEWSポストセブン
大谷夫妻の第1子誕生から1ヶ月(AFP=時事)
《母乳かミルクか論争》大谷翔平の妻・真美子さんが直面か 日本よりも過敏なロスの根強い“母乳信仰”
NEWSポストセブン
麻薬の「運び屋」として利用されていたネコが保護された(時事通信フォト)
“麻薬を運ぶネコ” 刑務所の塀の上で保護 胴体にマリファナとコカインが巻きつけられ…囚人に“差し入れ”するところだった《中米・コスタリカ》
NEWSポストセブン
ホストクラブで“色恋営業”にハマってしまったと打ち明ける被害女性のAさん(写真はAさん提供)
〈ちゅーしたら魔法かかるかも?〉被害女性が告白する有名ホストクラブの“恐ろしい色恋営業”【行政処分の対象となった悪質ホストの手練手管とは】
NEWSポストセブン
公務のたびにファッションが注目される雅子さま(撮影/JMPA)
《ジャケットから着物まで》皇后雅子さまのすべての装いに“雅子さまらしさ“がある理由  「ブルー」や小物使い、パンツルックに見るファッションセンス
NEWSポストセブン
小室圭さんと眞子さん(2025年5月)
《英才教育》小室眞子さんと小室圭さん、コネチカット州背景に“2人だけの力で”子どもを育てる覚悟
NEWSポストセブン
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
【ステーキの焼き方に一家言】産後の小室眞子さんを支えるパパ・小室圭さんの“自慢の手料理”とは 「20年以上お弁当手作り」母・佳代さんの“食育”の影響
NEWSポストセブン