芸能

キャイ~ン天野 伝説の深夜番組『三行広告探偵社』の思い出

天野ひろゆきが語る強烈深夜番組の思い出

 今から20年前、『三行広告探偵社』(日本テレビ系)なる深夜番組があった。これは、今では人気お笑いコンビのキャイ~ンがまだ下積み生活を送っていたころ、新聞の三行広告に掲載されている求人や風俗店に連絡し、現場に潜入する体当たり企画だった。いまでは放送NGになってしまいそうな、強烈な体験の数々を、キャイ~ンの天野ひろゆき(45)が振り返る──。

 * * *
 当時はまだ勢いだけの若手で、キャイ~ンだけで番組をやらせてもらえることが本当に嬉しかったですね。

 番組の演出にも馬鹿馬鹿しい面白さがありました。冒頭で探偵社に依頼が来るという場面はドラマ仕立て。ヤシチから風車が飛んできて、そこに書かれている三行広告に電話するというストーリーでした(笑い)。なにしろ深夜2時過ぎからの30分番組ですから、予算が全然なくて……。

 撮影は毎回、ドキドキものでしたよ。僕らは何も知らされない状態で、本当に自分で電話していかにも怪しげな現場に行くんですから。現場では毎回のように意外な発見がありましたね。例えば「ひろこ」っていう三行広告があって、「ひろ子」さんに会う広告なのかと思って連絡したら、「拾う子」のことなんです。

 駅前の路上で漫画雑誌や週刊誌を並べて売ってる人がいるでしょ? あそこで売られている雑誌を拾ってくる人たちを募集する広告でした。あの商売って拾う専門の人と売る専門の人が分業化されているんです。拾ってきた雑誌は古本屋さんが買い取る場合もあるし、路上で売ってお金に換える場合もある。

 この仕事では売ってる人がリーダーというか“元締め”で、明確な上下関係があるんですね。「ひろこ」になる人は自由気ままに生きたくて日銭になる仕事を始めたはずなのに、結局は誰かに支配されている。社会の縮図を見た気がしました。

関連キーワード

関連記事

トピックス

日本中を震撼させた事件の初公判が行われた
【悲劇の発端】瑠奈被告(30)は「女だと思ってたらおじさんだった」と怒り…母は被害者と会わないよう「組長の娘」という架空シナリオ作成 ススキノ事件初公判
NEWSポストセブン
松岡茉優と有岡大貴
【8年交際の全貌】Hey!Say!JUMP有岡大貴と松岡茉優が結婚「この春、引っ越した超こだわりの新居」
NEWSポストセブン
中村芝翫と三田寛子
《愛人との半同棲先で修羅場》それでも三田寛子が中村芝翫から離れない理由「夫婦をつなぎとめる一通の手紙」
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告
【父親とSMプレイの練習していた】瑠奈被告(30)の「女王様になりたい」に従った従順な両親の罪
NEWSポストセブン
渡部建
「夫婦生活に大切なものが3つあります」アンジャッシュ渡部建、新ビジネス「結婚式VTR」でのスピーチ内容が反響呼びオファー殺到
NEWSポストセブン
藤井聡太八冠、満員電車で予期せぬハプニング 隣に座った女性が頭をカックンカックン…冷静な対応で見せた“強メンタル”
藤井聡太八冠、満員電車で予期せぬハプニング 隣に座った女性が頭をカックンカックン…冷静な対応で見せた“強メンタル”
女性セブン
佳子さま
【不適切なクレームが増加?】佳子さまがギリシャ訪問中に着用のプチプライス“ロイヤルブルーのニット”が完売 それでもブランドが喜べない理由
女性セブン
杏が日本で入院していた
杏が日本で極秘入院、ワンオペ育児と仕事で限界に ひっきりなしに仕事のオファーも数日間の休みを決断か
女性セブン
田村瑠奈被告
【戦慄の寝室】瑠奈被告(30)は「目玉入りのガラス瓶、見て!」と母の寝床近くに置き…「頭部からくり抜かれた眼球」浩子被告は耐えられず ススキノ事件初公判
NEWSポストセブン
中村芝翫と三田寛子(インスタグラムより)
《三田寛子が中村芝翫の愛人との“半同棲先”に突入》「もっとしっかりしなさいよ!」修羅場に響いた妻の怒声、4度目不倫に“仏の顔も3度まで”
NEWSポストセブン
中村七之助の熱愛が発覚
【独占スクープ】中村七之助が京都のナンバーワン芸妓と熱愛、家族公認の仲 本人は「芸達者ですし、真面目なかた」と認める
女性セブン
日本中を震撼させた事件の初公判が行われた
【絶望の浴室】瑠奈被告(30)が「おじさんの頭持って帰ってきた」…頭部を見た母は「この世の地獄がここにある」 ススキノ事件初公判
NEWSポストセブン