芸能

キャイ~ン天野 「新聞の三行広告は良く言えば俳句の世界」

新聞の三行広告について語るキャイ~ン・天野ひろゆき

 人気お笑いコンビのキャイ~ンが下積み生活を送っていた今から20年前、『三行広告探偵社』(日本テレビ系)なる深夜番組があった。新聞の三行広告に掲載されている求人や風俗店に連絡し、現場に潜入する体当たり企画だった。いまでは放送NGになってしまいそうな、強烈な体験の数々を、キャイ~ンの天野ひろゆき(45)が振り返る──。

 * * *
 ラブホテルでお互いの部屋を見せ合う、なんていうサービスもあったなぁ。部屋にカメラがついていて、隣同士をつなげて中継しあうんです。あれも不思議な世界でした。「JKビジネス」っていう言葉は当時なかったけど、18歳の女子高生がいた風俗店もありました。もう20年も前の話ですが、あのころは取り締まりも今より緩かったんでしょうね。

 怪しかったといえば、「催眠術」も忘れられない。(相方・ウド鈴木と)2人で三行広告にあった「催眠術をマスターできる教室」に行ったんですけど、催眠術師にいわせると、僕はかかりにくい方だけど、ウドちゃんは逆にかかり過ぎるって(笑い)。先生が術をかけるのを見ていただけなのに初級の認定免許をもらっちゃって、インチキすぎるでしょ?

 振り返ってみると、催眠術に限らず、三行広告ってとにかく怪しい匂いがプンプンする(笑い)。大きな広告なら情報をある程度さらけ出せますけど、三行しかないから書けない部分の余白が大きい。そこをいかに想像するか、というのが番組の楽しみでもありましたけどね。

 良くいえば、俳句の世界に近いなぁと思っていました。あの限られたスペースにいかに要点を詰め込んで、受け手にいかに考えさせるか。それを読み解く暗号みたいな要素もあるし、出し手と受け手の探り合いみたいなところが面白いんです。

 当時、僕らは深夜でこんなギリギリなことをやりながら、一方ではNHKの教育テレビ(現・Eテレ)で『天才てれびくん』っていう子供向けの番組をやっていました。たくさんの子役たちが「てれび戦士」としていろいろなことにチャレンジする番組で、「三行広告」とは正反対の世界。よくNHKさんから怒られなかったというか……。

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