その2週間後の町田武相駅伝(1月25日)は町田市立陸上競技場の周り20kmのコースで開催され、青学大の主力が4人ずつ分かれて出場する。青学大のチームが1~8位を占めるので、一眼レフを首に下げた駅伝女子(いわゆる駅女)が押しかけ、サイン待ちの列ができる。戸惑う選手に、原晋監督は「箱根に優勝するということはこういうことだよ」といったそうだ。
中には箱根のトップランナーたちと“並走”できる大会もある。3月1日の立川シティハーフマラソンはその一つで、私も出場した。陸上自衛隊立川駐屯地をスタートし、国営昭和記念公園内にゴールすると書けば、駅伝通なら「箱根予選会のコースと同じ」とピンとくるはずだ。
ユニバーシアード代表選考を兼ねた大会なので、箱根エリートたちが本気で参戦する。駒澤大のエース工藤有生(2年)らと一緒にスタート。ラストは公園周回コースを2周回るコースなので、周回遅れでついていけばトップの選手と並んで走れる。今年は青学大の一色が優勝した。
箱根駅伝を楽しむためには、ツイッターも欠かせない。選手本人が発信しているケースもある。青学大は部員のツイッターでの情報発信に自由で、投稿から彼らが通う飲食店までわかる。部員の行きつけは東京・町田市の地中海料理店「コシード」。今年の箱根で4年生として8区を走り区間賞を取った高橋宗司はこの店が好きすぎて、引退した後2か月間アルバイトをしていたほどだ。
※週刊ポスト2015年12月11日号