先生:いわゆる、「食べる順番ダイエット」ですね。血糖値をゆるやかに上げるという点で正しいですが、最終的に食べる量が減らないと意味がない。いくら野菜を先に食べてもやせません!
――そんなぁ(涙)。野菜は毎日いっぱい食べるよう心がけているのにィ(上目づかい)。
先生:“野菜を食べているから大丈夫”“牛丼店に行っても、野菜をつけたから平気”など、罪滅ぼし的な感覚で野菜を食べている人が多い。もちろん野菜は体にいいもの。特別なものでなく、当たり前に食べるものだと思ってください。
――はい、わかりました。ところで先生、年末に向けてお酒を飲む機会が増えるんですけど…。
先生:お酒よりもおつまみの影響が強いです。お酒が入ると食べる時間も長くなり、その間ずっと食べているのだから危険。飲む時は小さめのグラスに注いで飲むようにすると量を抑えられます。
――ジョッキでグビグビはダメってことね。翌日に体重を測って増えてなかったらセーフですか?
先生:コラコラ。体重が増えない=大丈夫と思ってはダメです。目標はやせること。体重が増えないことに安心するのではなく、体重が減らないのはなぜだろうと思うようにしてください。
――そうなんです。私、1か月3kg減を目標にダイエットしているのに、ちっとも減らないんです。ダイエットに向いてないんですよね(涙)。
先生:1か月で○kg落とすなど数値目標を立てなくていい。数値目標を立てると、ノルマ的に思えてしまい、それが達成できないと反動が大きくてリバウンドしてしまいます。目標は、体重ではなく、「やせたらあのワンピースが着たい」など、具体的に。カレンダーに体重を記入して、1週間で0.1kg減るだけで充分。1か月で0.4kg、1年で約5kgも減ったら、大成功です。
――そんなにゆるいペースでいいんですね。40才オーバーの私でも、やせられますか?
先生:年齢は関係なし。私の70代の患者さんも無理なく健康的にやせました。まずは空腹に慣れること。口さびしくて間食が当たり前になってしまった状態がまずいんです。一旦、食べない状態を作ると2~3週間で脳はリセットされます。どうしても空腹の場合は、コーヒーやハーブティーなど温かくて香りの強いものを飲んでください。
――よーしっ、今度こそやせてみせるぞぉ!
※女性セブン2015年12月17日号