ガレージの脇にあるビニールハウス。青梗菜、カブ、つるなしインゲンなどが青々と茂っていた


「働いてるお父さんは、家族には“家のことを何もしない”と低く見られてるでしょ。それを逆転するには、黙って毎日テーブルを拭くとか、家族が喜ぶことをしたほうがいいね。すると、“仕事をしてたときも家族のことを考えてくれてたのね”と見方がひっくり返る。

 第二の人生で蕎麦屋をやりたい人は、まず最初は家族のために蕎麦を作る。それがうまけりゃ、“お父さん、蕎麦屋でもやれば?”って向こうからいってくれるかもしれないじゃん」

 所自身も家族に対しては献身的だ。この日の朝も、家族が起きる前に自家菜園から青梗菜を山ほど採って、テーブルの上に置いてきたという。

「家族を喜ばせたいなら自分の格を下げなきゃダメ。オレなんか、やたら家族をホメるからね。コーヒー淹れてもらったら、“う~ん、ブラジルの香りがする”ぐらいのことはいいますよ。たとえインスタントだって、『アッツアツで最高!』っていえば喜ばれるでしょ? これは愛情とかじゃなくて義務なの。

 定年退職したお父さんは“これからは自由だ”と思うだろうけど、全部が自由になると足の踏み場がなくなってジャンプできない。義務に縛られてこそ、自由を感じられるんだよね」

◆所ジョージ(ところ・じょーじ):1955年1月26日生まれ。埼玉県出身。『所さんの目がテン!』(日本テレビ系、日曜7時~)、『1億人の大質問!? 笑ってコラえて!』(日本テレビ系、水曜19時56分~)など8本のレギュラー番組に出演する。CDアルバム『JAM CRACKER MUSIC 3』が発売中。

撮影■桑島智輝 取材・文■岡田仁志

※週刊ポスト2015年12月18日号

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