森脇:そこまではないですけど、いじってもらいたいですね(笑い)。

――11年間サラリーマンをやっている間、有吉さんがどんどん売れていく姿を見て、どういう気持ちでしたか?

森脇:すげーなって。有吉が面白いのは、ぼくが一番初めに気づいていますから、何の不思議もなかったです。やっと? みたいな。

――今くらいまで行くと思った?

森脇:正直思ってなかったので、そこまでかと思って。笑っちゃいますよね、あんなに売れたら(笑い)。辞めているときは復帰する気がなかったので、本当に一般人だったんです。だから有吉の番組見て、大爆笑していました

――悔しさはそこにはない?

森脇:もちろん、男なんて嫉妬はありますよ、当たり前じゃないですか。そこで、「くそ、俺も頑張ろう」と思わないと。ただ、今置かれている自分の立場で頑張ろうと思うだけで、また芸能界に戻ろうとか、自分がいたらな、とは1回も思わなかったです。ぼくがいたら有吉は、こんなに売れていなかったかもしれない。

――辞めなきゃよかった、コンビでいればよかったと思わなかった?

森脇:意外とそれは思わないです。いいなーくらいです。普通の人が思うくらいのことですよね、いいなー、すげーなーって。

――有吉さんのことって、サラリーマン時代によく聞かれたんじゃないですか。

森脇:そりゃキリなかったですよ。面倒くさいので、あのままですよって答えていました(笑い)。「どんな人?」「本当はいいやつなの?」とか。知りたいんだなと思って。でも、テレビにそのまんま出るわけないじゃないですか。さんまさんくらいじゃないですか? そのまんまなの(笑い)。

――カラオケで『白い雲のように』を歌ってくださいというのもきっと言われますよね。

森脇:死ぬほど言われました。歌ってと言われたら、必ず歌うようにはしています。だって、嬉しいじゃないですか。握手してください、サインしてくださいって。

――最後に今後の目標を教えてください。

森脇:いつか自分で舞台をやりたいですね。芸人の経験、サラリーマンの経験、全てを生かした舞台にしたいです。長いビジョンとして、いつかやりたいと思っています。

【森脇和成】
1974年8月1日生まれ。広島県出身。幼馴染みの有吉弘行と、オール巨人の弟子入りを経て、1994年に『猿岩石』を結成。1996年、『進め!電波少年』(日本テレビ系)のヒッチハイク企画で大ブレイク。帰国後に発売した曲『白い雲のように』がミリオンセラーとなり、1997年に『第39回日本レコード大賞』新人賞を受賞。2004年にコンビを解散し、芸能界を引退。昨年10月に芸能活動を再開した。

撮影■田中麻以

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