国内

住宅リフォームが新時代突入 アマゾンやグリーらIT業界参入

 新築戸数の減少が止まらない。バブル期の1989年には、年間167万戸あった新築が、ここ数年間は90万戸まで落ちている。新築より今住んでいる家に手を入れたほうがいいと判断する人が増え、リフォーム業界が盛り上がってきている。新規の業者も参入して大きな市場になる、と野村総研は予測している。

 * * *
『リフォーム産業新聞』の人気恒例企画『住宅リフォーム売上ランキングBEST600』の売り上げの上位に、今回はリフォーム業界ではない異業種が食い込んで話題になった。

 そのひとつが家電量販店だ。エディオン、ヤマダ電機などが、キッチンやトイレ、バス回りなどの商品を店頭に大々的に並べ、設置費用を明示して定価表示したのだ。

「リフォームは価格が不透明と敬遠していたお客さまがこれまで少なくなかった。家電量販店はそうしたかたがたを取り込んで、売り上げを伸ばしました」(『リフォーム産業新聞』の金子裕介編集長)

 その家電量販店すら脅かす業者が現れ始めた。アマゾンだ。この夏から大手ハウスメーカー4社が、アマゾンをネットの窓口にして5500点の商品を出品した、と同紙は伝えている。

 さらにはIT企業のグリーまでもが、全国各地の工務店と提携して業界初のオンラインで「商品+工事+メンテナンス保証5年間」のパッケージサービスを始め、競争はいよいよ激化している。

 さて、ではわが家のリフォームはどこに頼もうか。金子さんは「その前にリフォーム後のイメージをしっかりと映像で持つことが大事」と釘を刺す。

 大量のリフォーム実例写真が無料で見られる、houzz(ハウズ)、SUVACO(スバコ)、iemo(イエモ)といったサイトが参考になるという。

「とはいえ、結局、リフォームの見積もりをするのも、工事をするのも人。その人の見極めが、発注側がいちばん悩むところです。

 具体的な質問に、あいまいな答えしか返ってこなかったり、見積もりの項目の説明が不確かな業者はダメ。見積もりをしてもらったんだから注文しないと悪い、などと思う必要はまったくありません」

 とした上で、「信用を失えばその地域で商売をやっていけない、地元の工務店や、リフォーム経験者から紹介された業者は失敗が少ないですね」とか。今年こそ、気がかりなあの場所に手を入れてみますか?

※女性セブン2016年1月21日号

関連キーワード

トピックス

10月22日、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された(時事通信フォト/共同通信)
《赤坂ライブハウス刺傷》「2~3日帰らないときもあったみたいだけど…」家族思いの妻子もち自衛官がなぜ”待ち伏せ犯行”…、親族が語る容疑者の人物像とは
NEWSポストセブン
ミセス・若井(左、Xより)との“通い愛”を報じられたNiziUのNINA(右、Instagramより)
《ミセス若井と“通い愛”》「嫌なことや、聞きたくないことも入ってきた」NiziU・NINAが涙ながらに吐露した“苦悩”、前向きに披露した「きっかけになったギター演奏」
NEWSポストセブン
「ラオ・シルク・レジデンス」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
「華やかさと品の良さが絶妙」愛子さま、淡いラベンダーのワンピにピンクのボレロでフェミニンなコーデ
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左・撮影/山口比佐夫、右・AFP=時事)
《笹崎勝巳レフェリー追悼》プロレス仲間たちと家族で送った葬儀「奥さんやお子さんも気丈に対応されていました」、クマ襲撃の現場となった温泉施設は営業再開
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さん
《笑福亭笑瓶さんらいなくなりリポーターが2人に激減》30年以上続く長寿番組『噂の!東京マガジン』存続危機を乗り越えた“楽屋会議”「全員でBSに行きましょう」
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
高市早苗氏が首相に就任してから1ヶ月が経過した(時事通信フォト)
高市早苗首相への“女性からの厳しい指摘”に「女性の敵は女性なのか」の議論勃発 日本社会に色濃く残る男尊女卑の風潮が“女性同士の攻撃”に拍車をかける現実
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン
日本全国でこれまでにない勢いでクマの出没が増えている
《猟友会にも寄せられるクレーム》罠にかかった凶暴なクマの映像に「歯や爪が悪くなってかわいそう」と…クレームに悩む高齢ベテランハンターの“嘆き”とは
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン