ビジネス

大宰府銘菓 新発売の猫もなかに注文殺到し製造に支障きたす

太宰府のもなか店の店長を務める「もなか」

 福岡県の太宰府参道の銘菓といえば、梅ヶ枝餅が有名だが…。「ちょっと待ちんしゃい。うちの店の『スコティッシュもなかちゃん』ば忘れとらんね?」

 可憐な垂れ耳とまん丸の瞳で“待った”をかけたのは、鬼瓦もなかで有名な「天山」の店長を務めるその名も、もなか。

「ネコの形のサクサクもなかと餡が別々に入っとうけん、いつでもできたてのおいしさ! 社長の自信作やけん!!」

 彼女の飼い主でもある社長、実をいうと以前はそれほど猫好きというわけではなかった。

「だいたい、もなかっていう名前だって『もなか屋やけん、それでよかろうもん』っていう適当な理由やしね(笑い)」

 しかし、もなかと暮らすようになった社長は一転、超がつく愛猫家に変身。

「わたしばキャラクターにした商品を売り出すって言いだしたときは、みんなたまがったばい。でも、もっとたまがったとは注文が殺到して、鬼瓦もなかの製造に支障をきたすようになったと!」

 太宰府店には連日お客さんが詰めかけ、ついに社長はもなかに別店舗への異動を命じる。

「こっちの店は自宅の隣やけん、ちょうどよかったと。専用の部屋ば作ってくれたけん、のんびりお客さんの相手ができるとよ」

 もなかちゃんシリーズにはケーキやプリンもあり、愛猫家なら一度は食べてみたいものだ。

【プロフィール】
名前:もなか ♀
年齢:7歳
種類:猫(スコティッシュフォールド)
勤務先:有限会社ビクトレージ
職種:接客。 商品のキャラクターモデル。
主な仕事内容: 人気商品『スコティッシュもなかちゃん』のキャラクターモデルとして、お客さまに喜んでいただくこと。
お給料: ドイツ製の無添加キャットフード+健康に良い猫用サプリメント。
好きなこと: 社長からお尻をポンポン叩いてもらうこと。
嫌いなこと:抱っこ。
キャットフード以外の食べもの。
現在の悩み:そろそろ店長を引退して後輩にバトンタッチするべきか、もう少し頑張るべきか…。
将来の夢:スコティッシュフォールドの故郷、イギリスのスコットランドに行ってみたかぁ~!

撮影■山口規子

※女性セブン2016年1月28日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

志村けんさんが語っていた旅館への想い
《5年間空き家だった志村けんさんの豪邸が更地に》大手不動産会社に売却された土地の今後…実兄は「遺品は愛用していた帽子を持って帰っただけ」
NEWSポストセブン
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《木漏れ日のなかベビーカーを押す海外生活》眞子さん、苦渋の決断の背景に“寂しい思いをしている”小室圭さん母・佳代さんの親心
NEWSポストセブン
自殺教唆の疑いで逮捕された濱田淑恵被告(62)
《信者の前で性交を見せつけ…》“自称・創造主”占い師の濱田淑恵被告(63)が男性信者2人に入水自殺を教唆、共謀した信者の裁判で明かされた「異様すぎる事件の経緯」
NEWSポストセブン
米インフルエンサー兼ラッパーのリル・テイ(Xより)
金髪ベビーフェイスの米インフルエンサー(18)が“一糸まとわぬ姿”公開で3時間で約1億5000万円の収益〈9時から5時まで働く女性は敗北者〉〈リルは金持ち、お前は泣き虫〉
NEWSポストセブン
原付で日本一周に挑戦した勝村悠里さん
《横浜国立大学卒の24歳女子が原付で日本一周に挑戦》「今夜泊めてもらえませんか?」PR交渉で移動…新卒入社→わずか1年で退職して“SNS配信旅”を決意
NEWSポストセブン
「第42回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
《ヘビロテする赤ワンピ》佳子さまファッションに「国産メーカーの売り上げに貢献しています」専門家が指摘
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(時事通信フォト)
《総スカン》違法薬物疑惑で新浪剛史サントリー元会長が辞任 これまでの言動に容赦ない声「45歳定年制とか、労働者を苦しめる発言ばかり」「生活のあらゆるとこにでしゃばりまくっていた」
NEWSポストセブン
王子から被害を受けたジュフリー氏、若き日のアンドルー王子(時事通信フォト)
《エプスタイン事件の“悪魔の館”内部写真が公開》「官能的な芸術品が壁にびっしり」「一室が歯科医院に改造されていた」10代少女らが被害に遭った異様な被害現場
NEWSポストセブン
初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、インスタに投稿されたプライベート感の強い海水浴写真に注目集まる “いいね”は52万件以上 日赤での勤務をおろそかにすることなく公務に邁進
女性セブン
岐路に立たされている田久保眞紀・伊東市長(共同通信)
“田久保派”の元静岡県知事選候補者が証言する “あわや学歴詐称エピソード”「私も〈大卒〉と勝手に書かれた。それくらいアバウト」《伊東市長・学歴詐称疑惑》
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
「少女を島に引き入れ売春斡旋した」悪名高い“ロリータ・エクスプレス”にトランプ大統領は乗ったのか《エプスタイン事件の被害者らが「独自の顧客リスト」作成を宣言》
NEWSポストセブン
東京地裁
“史上最悪の少年犯罪”「女子高生コンクリート詰め事件」逮捕されたカズキ(仮名)が語った信じがたい凌辱行為の全容「女性は恐怖のあまり、殴られるままだった」
NEWSポストセブン