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SMAP緊急会見で再び露呈したフジテレビの「炎上体質」

 ひとつめの”ネタ”とは、横書きの文章の文頭を縦読みすることで、別のメッセージを伝えるツイートを放送に引用したこと。横書きのツイートをそのまま読むと激励のメッセージとして読めるが、改行された文頭だけをつなげて縦読みすると「早く逃げて」と別の意味を持った文章があらわれるのだが、そこへの言及はまったくなかった。

 ふたつ目は、芸能人の裁判や騒動になると、テレビの街頭インタビューに頻繁に登場することで知られる中年女性にそっくりな人物が登場したことだ。同一人物かどうかの確認はとれていないが、あまりにもよく似ていた。こうした放送内容が「迂闊すぎる」と批判された。

 今回の件に限らず、フジテレビはひんぱんにネット炎上することで有名なのだが、他局と何が違うのか。

「フジテレビは炎上させがいのある対象だとみられているから炎上しているんです。だから他局よりも狙われやすく気の毒だなとは思います。でも、炎上しやすいのはそれだけが原因じゃない。他局に比べて、SNSやネットについての情報共有がされていないんだと思います。少し前、フジテレビの情報番組が有名な釣りアカウントに情報提供をお願いしたのがネット上でお祭りになっていましたが、どうして気付かないのかと驚きました」(在京テレビ局記者)

 事件や事故によって亡くなった人についてマスコミがSNSで情報提供を求めるケースが最近は多い。それを逆手に取り「同級生が●●で死んだ」など事件や事故に関連があるかのように思わせる虚偽の内容の投稿をして、マスコミからの接触を待つSNSアカウントを作成する人たちがいる。昨年末も、そのアカウントにフジテレビの番組公式ツイッターが情報提供を呼びかけたため、その様子がまとめ掲示板等に収録され炎上した。

「メディアに取り上げられるためなら何でもやる、嘘さえ平気でつく人たちのなかには、テレビ局を相手にどこまでできるかを競うようなところがあります。こちらも事実ではないことに振り回されないよう、テレビ局をひっかけるパターンの内容をスタッフで共有し気をつけています。特定の人、SNSアカウントで要注意行動を繰り返しているとわかれば、それもすぐに情報共有しますよ。それでも新しい手口がすぐに出てくるから、こっちはいつもひやひやしながら取材しているのですが。フジはその辺りがちょっと軽率なのかもしれません」(前出のテレビ局記者)

 1月18日放送の『SMAP×SMAP』が記録した視聴率37.2%は、早くも2016年のフジテレビ最高視聴率間違いなしとの声もある。『SMAP×SMAP』を20年続けた歴史でつかみ取った数字ではあったが、炎上でミソをつけてしまった。

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