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82歳の宍戸錠氏 「酔ってもタクシー使わず歩く」から元気

82歳になっても元気いっぱいの宍戸錠氏

 数々の日活アクション映画で主演を務めた“エースのジョー”こと宍戸錠氏。現在82歳になる宍戸氏だが、80歳になっても53歳も年下の女性をナンパするなど、数々の伝説を持っている。その元気の源は何なのか。

 * * *
 よく「80歳を過ぎても現役」の理由を聞かれるけど、俺にもよく分からねぇよ。だいたい俺が健康に気を遣ってるわけねぇだろ。

 食事? 3日分ぐらい買いだめしたコンビニ弁当を食ってる。夜は酒をガバガバ飲むよ。カロリーやら栄養なんぞ気にしすぎてストレス溜め込むほうがよっぽど体に悪いよ。今のコンビニ弁当はうめぇぞ。

 あえて言えば、ほぼ毎晩、1kmの距離を歩いていることかな。いつも夜は地元の東京・仙川の行きつけのバーや飲み屋で飲んでるけど、どんなにベロベロに酔ってもタクシーは使わない。自宅から飲み屋までの往復は必ず歩く。

 たまに柵なんかにぶつかったり、躓いたりするけど、障害物レースみたいなもんだよ。眼鏡を失くしたり、朝起きたら体から血が出てたりってこともあるけど、絶対に家には辿り着いてる。

 この歳になると足の裏が固くなって感覚がなくなってくるんだけど、俺は酔って歩くことで柔らかくしてるんだ。コレが唯一の健康法(笑い)。

●ししど・じょう/1933年大阪府生まれ。1954年、日活ニューフェイス第1期生としてトップ合格し翌1955年に『警察日記』でデビュー。「エースのジョー」として人気を得る。『殺しの烙印』、『拳銃(コルト)は俺のパスポート』など300本以上の映画に出演してきた。

撮影■ヤナガワゴーッ!

※週刊ポスト2016年1月29日号

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