【注意】メモをしたはずなのに、メモをしたことを忘れてしまった
「メモをどこに置いたか忘れます。メモしたことも忘れることもあって、あとでカレンダーを見て、そうだった、なんてことが本当に増えた。この間なんか、買い物に行く時にメモしてそれを財布に入れたのに、スーパーに着いた時にはメモを持ってきたことを忘れて、結局、牛乳を買い忘れて、もうがっかり」(東京都・47才・主婦)
もの忘れを防ぐために、何をするか。圧倒的に多いのは「メモをする」のはず。買い物に行く時もメモ、テレビを見ていて行ってみたいお店を見つけた時もメモ、番組予告を見て録画しようとカレンダーにメモ――。それで安心できないから不安なのだ。
「自分で、“またやっちゃった”と思えているうちは大丈夫です。そのことに自分で気づけなくなり、周りから指摘されても全く思い出せないことが出てきたら、病院に相談しましょう」(山本さん)
解説を聞いて、ホッと胸をなで下ろした人も、ますます不安が増した人もいるだろう。そもそも「老化による単なるもの忘れ」と「認知症」は何が違うのか。東京都健康長寿医療センター研究所老化脳神経科学研究部長・遠藤昌吾さんはこう語る。
「単なる老化と認知症は全く異なります。認知症の初期段階では記憶能力が落ちてくるので、自分のもの忘れが増えると認知症を心配されるかたもいますが、認知症だと日常生活が困難になってきます。
買い物に行ってもちゃんと帰ってこられる、劇や映画の日時を覚えていてその場所に行けるというようであれば、心配はありません」
※女性セブン2016年2月11日号