ただ、こうした収入を当てにする前に、近年は各球団とも経費節減の方向へ動き始めている。その影響で一番残念がっているのはテレビ、新聞などの報道陣だ。
「例えばかつては、1日だけの取材に訪れた媒体だろうと、全員にキャンプ限定のオリジナルキャップが配られていた。巨人の帽子でも地が白色だったり、ロゴがYGマークじゃなかったりと、通常の帽子とはデザインが違う。しかも毎年変わるので結構人気があったんです。でも近頃は球団によっては評論家をしているOBや、毎日滞在する番記者以外には帽子を配らないようになった。
加えて、昔は報道陣の昼食は球団持ちで食事券が配られ、キャンプ地内の売店で無料で弁当が食べられていたが、最近は実費が徴収されるようになった」(スポーツ紙記者)
仕事で来ているのだから当たり前なのだが、長年の役得を失い落胆は隠せないようだ。
※週刊ポスト2016年2月19日号