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電力自由化 月に300kWh以上使う世帯は乗り替えがお得

 4月1日から始まる電力自由化で、特定の電力会社からしか購入できなかった電気が、さまざまな事業者から買えるようになる。現在、家庭用電気の販売に参入を予定している企業は約50社だが、今後も増加する見込み。「全部のプランがそろったわけではないので、焦って決める必要はない」と話すのは、消費生活アドバイザーの巻口守男さん。では今、するべきこととは?

「検針票を用意し、自分がどれくらい電気を使っているのか使用電力量と料金を把握しましょう」(巻口さん)

 電気料金は、基本料金(最低料金)と使用料で決まる。使用料は使用電力量に応じて1~3段階に分けられ、単価が決められている。たとえば東京電力の従来プラン・従量電灯BCの場合、120kWhまでは19.43円/kWh(第1段階料金)、300kWhまでは25.91円/kWh(第2段階料金)、300kWh以上は29.93円/kWh(第3段階料金)となる。

「乗り替えるとお得度が高いのは、第3段階料金が課金されている世帯。新プランの多くは、単価が最も高い第3段階料金の割引率が高いからです」(巻口さん)

 自分の電気料金がどの段階に当てはまるかを確認し、どのプランに乗り替えすべきか検討することこそ、まさに今、しておくべきことなのだ。

 月に300kWh以上使う世帯は乗り替えた方がお得だが、使用料が300kWhまでの第2段階料金まで課金の世帯は、基本的に乗り替える必要はない。ただし、従来の電力会社も新プランを発表しており、現行の料金より安い場合も。料金プランの見直しだけは、すべての人が3月末までにやっておくべき。

「ただし、ガソリン代やプロバイダ料金などが、電気料金とセットで割引されるプランもあるので、第2段階料金までの人も、ライフスタイルに合わせて検討した方がいいでしょう」(巻口さん)

※女性セブン2016年3月3日号

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